さいたまブロンコス、ディップ株式会社が新オーナーに就任「参入した以上、良い選手を獲る資金を投入する」

5時間前

ディップの冨田英揮社長(左)とブロンコス20の小竹克幸社長(右)[写真]=バスケットボールキング

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 6月25日、埼玉県さいたま市にてディップ株式会社が記者会見を開き、「さいたまブロンコス」を運営する株式会社ブロンコス20を子会社化し、同チームのオーナーに就任することを発表した。

 ディップ株式会社は、人材サービス「バイトル」「スポットバイトル」「バイトルNEXT」「バイトルPRO」「はたらこねっと」や、看護・介護業界向けの転職支援サービス「ナースではたらこ」「介護ではたらこ」などを展開する企業である。スポーツ界との結びつきも強く、野球選手・大谷翔平をブランドアンバサダーに起用しているほか、野球の国際大会「2026 World Baseball Classic Tokyo Pool」のメインスポンサーも務めている。さらに、D.LEAGUEに参戦中のプロダンスチーム「dip BATTLES」のオーナー企業でもある。

 記者会見にはディップ株式会社 代表取締役社⻑ 兼 CEOの冨田英揮氏と株式会社ブロンコス20 代表取締役の小竹克幸氏が登壇。冨田氏は「Bリーグクラブのオーナーになることは、かねてからの夢だった」と話し、今後の展望について次のように力強く語った。

「情熱をもって、さいたまブロンコスを強くする。B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)に参入し、そして55チームあるBリーグでNo.1になる。この夢を持って参入させていただきました。我々が参入した以上は良い選手を獲るための資金を投入します。また、現在埼玉県内の求人情報数は7万5千件ほど、我々のお客様は埼玉にもたくさんいます。そうしたお客様も含めてファンもしっかり作っていき、Bリーグで一番強い、一番人気のあるチームにしていきたい。この言葉に嘘はなかったと証明していきたいと思います」

「2030-31シーズンのBプレミア参入が目標」

 熱い所信表明の後は質疑応答の時間に。改めて、さいたまブロンコスのオーナーになった理由を問われた冨田氏は、「さいたま市は非常に大きなマーケットであり、関東圏内なので社員も観戦にいきやすい。会社の活性化という観点でも、さいたま市であることは大きい」と回答。また、「自分が見に行けるという点もすごく大きい」と笑顔を見せ、経営者であると同時に、ひとりのスポーツファンとしての一面ものぞかせた。

 さらに、「B3所属というのは我々にとって非常に魅力的」とし、「我々も人材業界に参入した当初は、トップの企業に対して何十分の一という売上でしたが、今年初めてNo.1になれた。強いチームのオーナーになるよりも、自ら育てていく、下剋上のストーリーに惹かれた」と自社の歩みとさいたまブロンコスの現状を重ね合わせた。

 話題は、今オフの積極的な補強についても及んだ。さいたまブロンコスはこの夏、レバンガ北海道から松下裕汰仙台89ERSから多嶋朝飛京都ハンナリーズから小西聖也、かつて横浜ビー・コルセアーズに所属していたデビン・オリバー、元新潟アルビレックスBB大矢孝太朗といったB1経験ある選手を続々と獲得している。

 これについて小竹氏は、「ディップさんのご支援が私たちの後押しをした」と語り、「B3は今シーズンが最終年。有終の美を飾りたい」と意気込んだ。

 目標とするBプレミア参入は、2030-31シーズンを見据えているという。新たな体制のもとスタートを切ったさいたまブロンコスに、今後ますます注目が集まりそうだ。

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