ミズノのプロトタイプドライバーは「ミズノっぽくない?」 契約選手が続々と投入
ツアーギアトレンド
2025/08/28 13:15
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)
ミズノのアイアンが新しくローンチされて話題となっているが、その裏でひっそりとドライバーの展開も始まっていた。モデル名はまだなく、ソール前方(フェース側)には「PROTOTYPE」の文字が刻まれている、完全なるプロトタイプヘッドだ。
ヘッドサイズ違いで2機種あり、一つは440CC、もう一つは460CC。どちらもクラウンはマット仕上げで、見た目はシュッとしている。フェースはザラザラで雨の日に滑らなそう。そしてヘッドをひっくり返してびっくり仰天。今までのSTシリーズとはガラッと変わった。後方中央部に盛り上がりがあり、どことなく外ブラのヘッド(テーラーメイドのSIM?)に似ている。
前作「ST-X 230ドライバー」から2年ぶりのリニューアル。その前から使用し、約3年近く替えていなかった選手もいる。すでに「LANDIC CHALLENGE 12」から2カ月近く使っているという同社契約の小鯛竜也も3年ぶりにヘッドを替えた。
「みんな失礼なんですけど、このヘッドを見てミズノっぽくないって言ってくるんですよ」と小鯛はおどけるが、周りのプロが見てそのように思うほど今までのミズノのドライバーとは印象が大きく違う。さらに小鯛は中身の進化も感じていて、「今まで試したミズノのヘッドの中で、いちばん衝撃的。初速が明らかに速く、当たってドカーンって。どちらかというとミズノのドライバーって、グチャッと食いついてコントロールするタイプですけど、今回のは最近多い弾く感じ」と、トラックマンの計測では初速が2m/s上がった。
ほかにも前週「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」から使用を始めたのが植木翔多、松田一将ら(ともに440CC)。また、手嶋多一はシニアの試合で460CCのヘッドを使用している。
未だ謎の多いミズノの新ドライバー。選手の反応が良いだけに、その製品の中身が非常に気になるところ。また情報が入ったら報告したい。(福岡県糸島市/服部謙二郎)