浅井咲希が心中激白「“被害者”なのに会場で後ろ指さされてる感覚」キャディー夫が3選手と不倫
<国内女子ゴルフツアー:CAT Ladies 2025>◇プロアマ戦◇21日◇大箱根カントリークラブ(6652ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
嘔吐(おうと)に自律神経の乱れ-。キャディーの夫が大スキャンダルを起こした、国内女子ゴルフツアーで通算1勝、98年度生まれ「黄金世代」の浅井咲希(27=小杉CC)が、苦しい日々と心中を激白した。今季初めてレギュラーツアーに出場する、CATレディース開幕を翌日に控えた21日、会場の神奈川・大箱根CCで最終調整。夫の栗永遼氏(30)が女子プロ3選手と不倫、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から9年間、試合やイベントなどへの立ち入り禁止処分を受けたことについて騒動後、初めて口を開いた。
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覚悟を決めたように、浅井はさっそうと報道陣の前に現れた。3月の今季開幕戦の週から、一部週刊誌で夫の栗永氏による女子プロ3選手との不倫が報じられた。夫が複数人と不倫していたことへの、純粋なショックもあっただろう。さらには、ツアーの盛り上がりに水を差すタイミング。選手仲間への申し訳ない気持ちがあっても仕方ない。報道陣からは厳しい質問が飛ぶかもしれない不安も。そんな、さまざまな感情を抱きながら心中を告白した。
浅井 今年、棄権した試合(4月の下部ツアー、フンドーキン・レディース)では、プレー中に吐きました。自律神経が狂ったりも…。今も薬を出してもらって飲みながら試合に出ている形。(夫の不倫は)影響がないわけではないです。
心身に異変が起きた。その中で今季は、下部ツアー7試合に出場し、予選落ち5度、棄権1度で、唯一、予選を通過した1試合も57位に終わった。自身が“被害者”なのに会場では後ろ指をさされている感覚。プレーに集中できなかった。
浅井 初めはコースに行くと、体調が悪くなることがありました。スポンサーさんが「コースに行って克服しよう」と誘ってくれたり、ずっとレギュラーに出ている子が定期的に連絡をくれたり。みんなが温かく接してくれて、やっと普通にゴルフ場に来て「頑張りたい」と思えるようになった。早く恩返しがしたい。
今は2歳の長男を育てながらのプロ生活。産休の23年は試合出場がなく、レギュラーツアー3年ぶり予選通過が目標だ。「ちょっとドキドキしてます。勝てたコースなので大好き」。19年大会を制した歴代優勝者として再起のきっかけをつかむ決意だ。【高田文太】