ロシアがウクライナに大規模攻撃、ポーランドは戦闘機を緊急発進(CNN.co.jp)

(CNN) ロシアがウクライナに対して大規模な空爆を実施し、その標的がポーランド西部国境近くに及んだことを受け、ポーランド軍は20日未明、戦闘機を緊急発進させた。 写真特集:米空軍、多彩な保有機の数々 この数時間前には、北大西洋条約機構(NATO)がエストニア上空でロシア軍機3機に対応しており、欧州各国は東方でのロシアによる領空侵犯が相次いだことを受けて警戒を強めている。 ポーランド軍はSNS「X(旧ツイッター)」に「ロシア連邦の長距離航空機がウクライナ領内に対して攻撃を行ったため、ポーランドおよび同盟国の航空機がわが国の領空で作戦を開始した」と投稿した。 ポーランド軍によれば、戦闘機2機が緊急発進したほか、地上の防空システムと偵察システムが最大限の即応態勢に移行したという。 ウクライナ空軍によると、ロシアは19日夜から20日にかけて、579機の攻撃用ドローン(無人機)と各種のおとり用ドローンを発射したほか、弾道ミサイル8発と巡航ミサイル32発を発射したという。 ウクライナのゼレンスキー大統領は「一晩中、ウクライナはロシアの大規模攻撃にさらされた」と述べ、攻撃で3人が死亡し、数十人が負傷したと明らかにした。 ゼレンスキー氏は「このような攻撃は軍事的に必要不可欠なものではなく、民間人を恐怖に陥れ、インフラを破壊する意図的な戦略だ。だからこそ国際社会による強力な対応が必要だ」と述べた。 地元当局によると、ロシアの攻撃により、過去24時間で計8人が死亡し、少なくとも32人が負傷したという。 19日には、NATOがエストニア領空に侵入したロシアのミグ31戦闘機3機に対応した。エストニア政府はこれを「前例のない大胆な」事案だと非難した。 同国外務省によれば、ロシアの戦闘機はフィンランド湾上空でエストニア領空に侵入し、計12分間領空にとどまった。軍によると、ロシア軍機は応答装置を切り、飛行計画もなく、他の航空機に危険を及ぼす可能性があった。 NATOによると、エストニアに配備されていたイタリア空軍のステルス戦闘機F35やスウェーデンやフィンランドの航空機が対応した。 一方、ロシアは自国機がエストニア領空に入ったことを否定し、飛行は国際規則に厳密に従い、他国の国境を侵犯することなく行われたと主張した。 エストニアは今回の侵犯を受け、NATO条約第4条に基づく協議を要請。加盟国がNATOの最高意思決定機関「北大西洋理事会」に正式に問題を提起できる仕組みで、協議は来週にも行われる予定。

CNN.co.jp
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