石川遼は今季初の予選落ち 次戦・全米OP予選会へ「少しずつでも良い方向になるように」
◇アジアンツアー◇インターナショナルシリーズ ジャパン presented by マオタイ 2日目(9日)◇カレドニアンGC (千葉)◇7116yd(パー71)
3オーバー126位からの巻き返しを図った石川遼は、第2ラウンドを2バーディ、1ボギーの「70」でプレー。ホールアウト時点でカットラインを2打下回る通算2オーバーにとどまり、予選落ちが確実となった。
前半13番で約2mのパットを沈めてバーディを先行させたが、グリーンを外した15番でボギー。18番(パー5)をバーディで折り返した後半9ホールはパーを並べる展開となり、追い上げはかなわなかった。
今週はフェアウェイを外せば60ミリに設定された深いラフが待ち受け、グリーンはアンジュレーションが多い。「自分のせいではあるけど、良いほうに持っていくことができなかった。無理して攻められるようなコースではなくて、やるべきことを淡々とやっていたら、そのまま終わってしまった」と浮上のきっかけをつかめなかった。
今季に入ってから「1ydでも遠くに飛ばせるように」と練習場で取り組んでいることがある。1Wを手に、まず左足を小さく上げ、テークバックと同時に右足を上げて打つ“踏み込み打法”を取り入れている。後半2番(パー5)では317ydの1Wショット放ったが、2オン狙いの2打目が右サイドのガードバンカーにつかまり、約2.5mを外してパーどまり。「ああいうところでバーディにつなげられなかったり、ほんのちょっとしたところ。そんなに自分も調子を悪くは感じていないけど、昨日をアンダーパーでプレーしたかった」と初日の出遅れを悔やんだ。
初日のホールアウト後は、取材後すぐに練習場へ直行。ショットを中心に30分ほど感触を確かめ、改善点の模索を続けたが、「こういう時もある」と今季初めての予選落ちを受け止めた。
次週の「関西オープン」はスキップし、19日(月)に滋賀県タラオCC西コースで行われる海外メジャー「全米オープン」(6月12日開幕/ペンシルベニア州オークモントCC)の日本予選会に臨む。1日36ホール競技の3日後には国内メジャー「日本プロ」(岐阜・三甲ゴルフ倶楽部 谷汲C)と、タイトなスケジュールが控える。
「短い期間で試合が続くというのは、体力もだけど、集中力もしっかり維持できるように頭の中をしっかり整理した状態にしたい。基本的にはやることは変わらないけど、少しずつでもいい方向になるようにしたい」。予定が空くことになったこの週末も調整に充て、戦闘態勢を整える。(千葉県横芝光町/石井操)