猟師が話すリアルな「ヒグマ」に620万表示の反響「駆除は最後の手段なんです」(まいどなニュース)
こういった「クマ」への過剰な反応に対して、「みんな熊にビビり過ぎ。よく見るサイズなら、せいぜい力士に爪と牙が付いて言葉や法律が一切通じない程度のヌイグルミだぞ」とX(旧Twitter)に投稿した、さっと(@sattosatto900)さん。 さっとさんは現役の猟師。羅臼で駆除されたヒグマの解体場の後片付けにも加わったという。 「熊目撃のニュースってほとんど盛られててデカくなってる。よく『2メートルの熊が目撃され~』とか言われるが、生き物はデカく見えるのが普通。子牛を襲った熊はニュースで足幅17センチとか言われてたが、実際は10センチなかった。嘘もあるし、素人に熊の足幅の測り方は分からない」 <さっとさんのXの投稿より>
620万以上表示され、5万以上のいいねがついたさっとさんの投稿に対して、多くの驚きの声が寄せられた。 「まず一般人は力士には勝てないところから」 「時速50キロ位でしか走らないしね」 「時速40~60キロの力士のぶちかましは、全身を強く打って亡くなるレベルじゃないでしょうか」 「あと、複数人で行動中のレンジャーに不意打ち先制攻撃ができる隠密行動力がある程度ですね」 「そう考えると、力士が許されてるのは、爪と牙がなくて言葉や法律が通じるからなんだな…」
福島町で駆除されたオスのヒグマは、体長208センチ、体重218キロ。 羅臼で駆除されたメスのヒグマは、体長120センチ、体重94キロ。 対する「力士」のサイズは、幕内力士の平均で、身長185センチ、体重157キロ。 クマは雌雄でかなりサイズが異なるが、駆除が報道された雌雄のヒグマの中間値を考えると、さっとさんの投稿通り、力士の平均サイズに近いイメージだ。 「人との遭遇率が高く、駆除されやすい個体はそのくらいのサイズになります。近年、駆除への理解が深まり、駆除推進を後押ししてくれています。その反面、ヒグマの保護や共存の可能性を訴える人たちを攻撃する人たちもいます。北海道ではヒグマに対するいろいろな保護活動が行われています。現場も駆除は最後の手段だと考えています」(さっとさん) 北海道では、学識経験者からなる「北海道ヒグマ保護管理検討会」を設置し、ヒグマの保護管理を行なっている。 また、駆除については、人とヒグマの共存に向けた取り組み「北海道ヒグマ管理計画」に基づき、段階的に判断が行われているそうだ。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)
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