「自閉症の流行が蔓延」31人に1人の子供が罹患 【アメリカ】
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。2025年4月15日、米国疾病管理予防センター(CDC)の最新の自閉症および発達障害モニタリング(ADDM)ネットワーク調査によると、米国における自閉症の有病率は、36人に1人から31人に1人へと増加したと報じられました。
何が起こっているのだろうか…
■急増する自閉症CDCが1992年生まれの子どもを対象に自閉症調査。開始した当初と比べて「ほぼ5倍」に増加していた。男児の罹患率が高く、20人に1人(カリフォルニア州では12.5人に1人)
トランプ大統領は、自閉症を含む小児慢性疾患の流行の根本原因を特定するようケネディ国務長官に指示。「世界トップクラスの科学者チームを編成し、流行の起源に焦点を当てた研究を進めており、9月までに答えが得られると期待しています。」と述べました。
参照:‘Autism Epidemic Runs Rampant,’ New Data Shows 1 in 31 Children Afflicted(HSS)
■なぜこうなったのか自閉症の増加に関する研究論文が2009年に発表されており、これはカリフォルニア州の子どもを対象とした調査です。
(結果)5歳児までの累積発生率:出生1万人あたり1990年の6.2人から2001年の42.5人へと一貫して増加。
年齢別の発生率:
2歳児と3歳児で最も急激に増加。5歳までに診断される割合:
1990年の54%から1996年の61%へとわずかに上昇。本文では、診断時の年齢の変化により12%、軽症症例を含めると56%の増加を説明できるしています。しかし、「残り44%の増加については不明」ということです。つまり、15年以上経っても増加の原因が完全には解明されていないのです。参照:The Rise in Autism and the Role of Age at Diagnosis(Epidemimology)
■ワクチン論争この原因については長年論争が繰り広げられており、かつて「小児ワクチン」が疑われた時期がありました。1998年、英医学誌『The Lancet』にて、MMRワクチン(麻疹・おたふく・風疹)と自閉症の関連を示唆する論文が掲載。しかし後に、データ不正や利益相反が判明し、2010年に正式に撤回されています。
デンマークの大規模研究では、1991年~1998年生まれの小児53万7303人を調査し、MMRワクチン接種の有無で、自閉症の発生に差異がありませんでした。他国でも大規模調査をした結果、同様の結論となったそうです。以後、「自閉症とワクチンは絶対に関係しません」という不文律のようなものができたように感じます。
■しかし、研究は続けるべきだただし、小児ワクチンの種類がここ数10年で急増していることも事実です。1950年代:数種類のみ2009年:2歳までに最大24回
2025年:18ヶ月までに15〜19回、6歳までに19〜22回
これだけの回数と種類が存在し、小児ワクチンはすでに「巨大市場」と化しているのです。新型コロナワクチンのゴリ推しの状況を見ると、マネーと政治のパワーを感じても仕方がないと思います。だからこそ、「ワクチンが原因かもしれない」という意見に対して過剰に排除的な態度をとることは危険であり、冷静かつ誠実に研究が続けられるべきです。
■遺伝が原因って本当?近年、「自閉症の原因の80%は遺伝要因」とする研究報告もあります。
参照:What Causes Autism? Study of 100,000 Kids Reveals New Clues(Columbia magazine)
しかし、人類の遺伝子構造が30年ほどで大きく変わるとは到底考えられないんですよね。先に紹介した「56%の増加要因」に関してはこれで説明できても、残りの「不明な44%」については、ワクチンの影響を含めて「食環境の変化」なども議論の余地があるでしょう。9月に発表予定とされるケネディ国務長官の報告には大いに注目したいですね。
日本でも学校における要支援者数が増加していることから、アメリカと同じような傾向はあると思われます。アメリカと同じくらい本腰入れて調査してほしいものです。
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