トランプ氏、パキスタン軍トップと異例の会談へ-イラン情勢協議か

Derek Wallbank、Faseeh Mangi

  • トランプ氏2期目でパキスタン高官との会談は初、18日午後に昼食会
  • パキスタンはイランと接触、対話と仲介役担う意思を示唆していた

トランプ米大統領が、パキスタン軍トップと会談する予定だ。米国はイスラエルの対イラン攻撃を支援するか検討しているところで、パキスタンはイランと近い関係にある。

  大統領の公務予定によると、トランプ氏は米東部時間午後1時にホワイトハウスのワシントンで、パキスタンのムニール元帥と昼食会を開く。トランプ氏が2期目の政権を発足させてから、パキスタンの高官と会談するのはこれが初めて。

  パキスタン軍および政府は、トランプ氏との会合を確認していない。両国のこうした会談は異例。これに先立ちパキスタンはイランと接触し、対話の希望と紛争の仲介役を買って出る可能性を示唆していた。

  トランプ氏は17日、ホワイトハウスの国家安全保障チームと1時間以上にわたり会合し、米国がイスラエルの対イラン攻撃に加わる瀬戸際にあるとの臆測が新たに広がった。イスラエル単独では困難とされるイランの核開発計画の完全な破壊に、米国の兵器が重要な役割を果たすと見られている。

  パキスタンのダール外相は16日、イスラエルがこれ以上の攻撃を控えるならイランは交渉に戻る意思があると、イラン外相との直接のやり取りを引用しつつ語った。「われわれの意図は常に、米国とイランの交渉がうまく行くようにすることだった」とダール氏は議会で述べた。

  パキスタンのメディアによると、ムニール元帥はまた、訪米中にルビオ国務長官やヘグセス国防長官とも会談する。

  また、パキスタンのシャリフ首相は先週末、イラン大統領と会話したことを明らかにし、「イスラエルのいわれなき侵略に直面するイランの兄弟たちへ、パキスタンの揺るぎない連帯を表明する」とソーシャルメディアに投稿した。

原題:Pakistan’s Army Chief Set to Meet Trump Amid Iran Tensions(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: