山本由伸 WSで圧巻完投勝利「絶対に勝たなければ」米記者から「あれはなんだ?」由伸ノートに注目も
山本由伸 PHOTO:Getty Images
2025年10月25日(日本時間26日)、トロントで行われたワールドシリーズ第2戦で、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手(27)が9回1失点の完投でチームを5-1の勝利に導いた。
ポストシーズン2試合連続の完投勝利はメジャーでも極めて珍しく、ワールドシリーズでの完投は実に10年ぶりの快挙となった。
試合後、山本は「絶対に負けられないと思っていた」と力強く語り、冷静な表情の裏に秘めた強い決意を明かした。
山本は初回、制球に苦しみながらも無失点で切り抜け、「初回はランナーをためましたけど、なんとか0で乗り切れた。失点した回もデッドボールから始まって悔しかったけど、すぐ切り替えられた」と振り返る。
序盤からスプリットが冴え渡り、「試合前のブルペンからすごく落ちていた。数値的にも良く、自然と投げる割合が増えた」と、感覚とデータの両面で手応えをつかんでいたという。
「初戦を落としていたので、今日は絶対勝たないといけないという気持ちで入った」と語るように、この試合はドジャースにとって後がない一戦。
「とにかく1イニングずつ集中していった。8回が終わった時点でまだ球数に余裕があって、"いけるかな"と思った」と話し、監督との続投に関する会話は「特になかった」と明かした。
山本は試合中、ダグアウトで黒いノートに何かを書き込む姿も話題に。
「あれは毎試合やっていることです。作戦面のメモを取っている」と語り、緻密な自己分析と戦略意識の高さもうかがわせた。
強力打線のブルージェイズに対しても「自分のピッチングに集中して、ストライクゾーンに思いきり投げることを意識した」とブレない姿勢を貫いた。その結果、被安打5、無四球、10奪三振。圧倒的な投球でポストシーズン2度目の完投勝利を飾った。
ドジャースの歴史には、サンディ・コーファックスやオーレル・ハーシュハイザーといった伝説的な完投投手が名を連ねる。
その系譜に自らの名を刻んだことについて問われると、山本は静かに笑みを浮かべながら「とにかく嬉しく思います」とだけ語った。
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