「富岳のケーブルって麺みたい」理研職員のつぶやきから生まれた真っ青なそうめん食べてみた! 絶対ネタ商品だろと思ったらお味は……

日本が誇るスーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」。約16万個のCPUが約400台の計算機ラックに収められ、サッカーコート半分ほどの広さの部屋にずらりと並んでいるという。美しく束ねられたブルーのケーブルはエンジニアの美意識の極みだ。

一方向に流れるようなケーブルは結束バンドで留められ、「束ねた乾麺」に見えても無理はない……かどうかは知らないが、理研職員の「まるで麺みたい」という言葉から誕生したのが “スーパーコンピュータ「富岳」そうめん” だ。ちょっと意味がわからないと思うが、以下を見て欲しい。

・スーパーコンピュータ「富岳」そうめん(税込3740円)

販売は通販会社のフェリシモ。理化学研究所とともに企画した正式コラボアイテムだ。桐箱のような長方形の外装は、富岳の計算機ラックを模している。隅にはしっかり「FUJITSU」のロゴが。まさか食品のパッケージで見ることになろうとは。

そうっと木箱を開けると……

中にはケーブル……もといそうめんが! ものすごく青い!!

(実際の富岳の内部/プレスリリースより)

実際の富岳のケーブルもスカイブルーに近いような明るい青色で、黒い結束バンドが使われているらしい。無数のケーブルが、規則性をもって整然と束ねられている。数本しかないケーブルが四方八方にうねっているうちのパソコン裏に見習わせたい。

そうめんは全部で6束入り。

1本だけ食べてみると、塩味のきいた、パキッとした印象の麺だ。

白い麺に比べて1本1本が際立ち、食品として美味しそうかどうかはともかく、とても美しい。

・食べてみた

このアイテムの最大の特徴は見た目のインパクトで、ほぼ “出オチ” と言っていいが、一応食べてみよう。茹で時間は熱湯2分。

それにしても青いな……。キッチンではまず見ることのない、なかなかに毒々し……いや個性的な色合いだ。

冷水で締めて出来上がり。氷と一緒に盛り付けたら、意外にも今の季節にぴったりの爽やかなビジュアル! 青色は食欲を減退させる色とも言われるけれど、涼しげで美味しそうじゃないか。

めんつゆにつけて口に運ぶ。

あれ!!!???

ネタアイテムかと思いきや、そうめんとして普通に美味しい。いや「かなり美味しい」と言っていい。滑らかな喉ごしながら、しっかりとコシがある。塩味のきいた麺は間延びしたところがなく、背筋がしゃきっと伸びるよう。

氷がカラーンと音を立て、グレイシャーブルーの氷河を連想させる。正体はなんと奈良の「三輪そうめん」。話題性だけではない、しっかり美味しいそうめんだ。

用意した分を一気に食べてしまい、もう一度追加で茹でるほどだった。食欲が落ちている暑い夏にもぴったり。

・理系人間へのギフトにも

外箱はギフトにしても恥ずかしくない高級感があり、予備知識のない人に贈れば、開封時に「わ!」と驚いてくれること間違いなし。システムエンジニアやパソコン好きへのプレゼントにもよさそう。

記事作成時点では、フェリシモ公式サイトで購入可能。定期便で知られるフェリシモだが、このアイテムは「ジャストワン」という1回限りのお届けだ。目で楽しく、食べても美味しい逸品だった。

参考リンク:フェリシモ雑貨ブランド「YOU+MORE!」 執筆:冨樫さや Photo:PR TIMES、RocketNews24.

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