ロバーツ監督が絶賛「彼が大好きだ。彼が本物のエース」山本由伸 PS2試合連続完投の神投げ!ドジャースを勝利に導く
ロバーツ監督 PHOTO:Getty Images
ワールドシリーズ第2戦(現地10月25日/日本時間26日)、ロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズを5-1で下し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
先発した山本由伸投手(27)が9回を1失点に抑える圧巻の完投勝利。ポストシーズン2試合連続の完投という離れ業に、デーブ・ロバーツ監督も「特別だった」と最大級の賛辞を贈った。
試合後の記者会見でロバーツ監督は、山本の投球を「素晴らしく、非常に競争心が高く、そして特別だった」と表現。
「彼は今夜、完全に集中していた。"このシリーズで負けることは選択肢にない"と語っていたが、その言葉どおりの投球を見せてくれた」と語り、エースとしての気迫を称えた。
序盤はスプリット、2巡目は速球、終盤はカッターと、相手打線を翻弄した山本の配球については「感覚的に相手を読んで反応していた」と説明。
「ヨシ(山本)の素晴らしさは、左右どちらの打者にも通用する4つの球種を持っていることだ。スミスのリード、プライアーのゲームプラン、そしてヨシの実行力が完璧に噛み合った」とチーム一体の勝利であることを強調した。
経験豊富な打線を相手に臆することなく投げ抜いた精神面にも注目が集まった。
ロバーツ監督は「彼はWBCで国を背負って投げている。あのレベルのプレッシャーを経験しているからこそ、どんな大舞台でも心拍数をコントロールできる。それが彼のDNAの一部だ」と称賛。
「大きな試合でこそ力を発揮するタイプ。今夜のような舞台であの投球をできるのは、彼が本物のエースである証拠だ」と語った。
さらに、ワールドシリーズでの完投が1988年以来となったことについて聞かれると、「私はこういう投手が大好きだ。6回、7回、8回、そして9回まで自らの力で投げ抜く姿は見ていて本当に頼もしい」と目を細めた。
「彼は昔ながらの投手だ。準備、フォーム、心構え、どれを取ってもプロフェッショナル。私が許す限り、彼は最後まで投げ続けるだろう」と、山本のスタミナと責任感に絶対的な信頼を寄せた。
圧巻の完投劇でドジャースを勝利に導いた山本。監督の言葉どおり、まさに「負けを選択肢にしない」投球で、チームを再び勢いに乗せた。
ロサンゼルスが世界一連覇を果たすための鍵を握るのは、この右腕であることは間違いない。