韓国、駐ウクライナ大使を呼び戻す 北朝鮮捕虜の移送公表問題が深刻化

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画像説明, 韓国の李大統領

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北朝鮮兵の移送公表をめぐっては、韓国はウクライナが秘密保持の合意を破ったと主張している。一方、ゼレンスキー氏は、そうした合意はなかったと主張している。

韓国の朴潤柱(パク・ユンジュ)外務次官は9月、ウクライナのアンドリー・ヴィエシキン駐韓大使代理を呼び出し、公表について正式に抗議した。

韓国メディアによると、同国の趙顕(チョ・ヒョン)外相は今週、ウクライナの外相から謝罪されたと明らかにした。ただし、期待したようなものではなかったと述べた。

ウクライナ外務省のヘオルヒー・ティヒー報道官は8日、「外交は感情に勝るべきだ」とする声明を発表。「ソウルは大使を呼び戻すと決めたが、ウクライナは建設的な対話の再開に前向きなままでいる。たとえ時間がかかってもだ」とした。

韓国外務省は同日、ウクライナ外務省の声明発表の前に、「ウクライナ側との協議を継続する」と声明で表明。「さまざまな未解決問題の(中略)円滑な解決」を期待すると付け加えた。

ゼレンスキー氏は9月23日の国連総会で、韓国との1年以上にわたる協議を経て、北朝鮮の捕虜2人を韓国に移送したと、演説の中で述べた。その際、「生け捕りにするのは容易」ではなかったとした。

これを受けて李氏は、秘密が明らかにされたのは「非常に残念だ」とし、今回の移送は国家安全保障に影響が及ぶ「極めて機密性の高い問題」だとした。

ゼレンスキー氏が移送を公表したことで、韓国では李氏が厳しく批判されている。韓国の野党は、李氏が北朝鮮への配慮から移送を隠したと非難している。

韓国大統領府は、移送を公表しなかったのは北朝鮮兵の家族を守るためでもあったと説明。また、ウクライナ人捕虜と交換する機会を放棄したとの批判を避けるため、ウクライナ側も移送を秘密にすることを望んでいたと付け加えた。

さらに、ゼレンスキー氏が演説で捕虜2人について言及することはウクライナ側から事前に聞いていたが、移送には触れないはずだったと説明した。

その後、ウクライナ大統領府が、韓国との間に秘密保持の合意はないと主張したことで、両国の対立は一段とエスカレートした。

韓国は、ウクライナが「虚偽の発表」をしたとして謝罪を要求。ウクライナの行動が両国間の信頼関係を著しく損なったとした。

韓国のウクライナ支援

ロシアがウクライナを本格侵攻して以来、韓国は、ウクライナに対して同情的な姿勢を示してきた。同時に、戦争状態にある国には殺傷能力のある兵器を提供しないとする、韓国の長年の方針を変えることは拒否してきた。

ウクライナは、2024年に北朝鮮兵がロシアに送り込まれた後、韓国に対し、最先端の対空ミサイルを供給するよう要求を強めた。ロシアのドローンやミサイル攻撃から、自国のエネルギーインフラを守るのに使うとした。

韓国は今年7月、ウクライナに対する1億ドルの支援パッケージを発表した。韓国大統領府は、ヘルメット、個人用防弾ベスト、医療機器などの非殺傷物資を供与する、これまでの支援の強化だとした。

一方、ロシア外務省は、韓国がウクライナに武器を提供すれば、ロシアは「報復せざるを得ない」と警告している。具体的な内容は明言していない。

韓国は長年にわたり、同盟国アメリカと対立関係にある近隣諸国と、友好的な関係を追求してきた。

ソヴィエト連邦の崩壊以降は、韓国は北朝鮮と国境を接するロシアとの貿易・外交関係の深化に努めている。韓国は、ロシアと中国の両方を、北朝鮮への影響力行使における重要なパートナーとみなしている。

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