ロシア軍がウクライナ北東部で戦線拡大、スムイ州都に迫る

 6月4日、ロシア軍はウクライナ北東部スムイ州で戦線を拡大している。ウクライナ当局者やアナリストが指摘した。写真は5月29日にウクライナ当局が提供した、ロシアのドローン攻撃で炎上するスムイ州の現場(2025年 ロイター)

[4日 ロイター] - ロシア軍はウクライナ北東部スムイ州で戦線を拡大している。ウクライナ当局者やアナリストが指摘した。また、ロシア国防省は3日、同州の集落アンドリーウカを制圧したと発表。州都スムイがドローン(無人機)の射程圏内に近づいている。

ロシア軍はここ数日で複数の集落を占拠している。

ウクライナはスムイ市で3日にロシア軍による砲撃があり、4人が死亡、28人が負傷したと発表した。

スムイ州のオレフ・フリホロフ知事は「スムイ州の国境地帯の状況は依然として複雑かつ流動的だが、制御可能だ」とフェイスブックで述べた。

スムイで戦っているウクライナ部隊の報道官イワン・シェフツォフ氏は2日、ウクライナの国営放送に対し、ロシア軍は前線に沿って約15キロ、深さ6─7キロを占領したと語った。

ロシア軍がユナキフカ村を占拠すれば、スムイ市は直接的な脅威にさらされるという。

ウクライナの軍事ブログ「ディープステート」によると、ロシア軍はスムイまで20─25キロに迫っており、短距離攻撃ドローンの射程圏内にあるという。

ロイターは、ロシア軍がアンドリーウカを占拠したという主張を独自に検証できなかった。ウクライナ軍参謀本部は夕方の戦況報告でこの集落には言及しなかった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: