ゲオ(GEO)で売ってる激安SSDをレビュー:容量2TBで2万円台なのにハイエンド顔負けの性能

値上がりが鈍かったSSD市場も、ついにAI特需の波が遅れて到来し、1.5~2.5倍もの急激な価格高騰が始まりました。

しかし、レンタルビデオ店GEO」で売られている謎の中華SSDが「相対的に安い」と話題です。筆者やかもちも自転車を片道5キロ漕いでGEO店舗に出向き、容量2 TB版を買ってみたので詳しく検証します。

やかもち

(公開:2026/1/30 | 更新:2026/1/30

GEO SSD S880のスペックと仕様

GEO SSD S880」は、レンタルビデオ店「GEO」のPS5グッズ売り場で販売されているPlayStation 5の増設用SSDです。

容量2 TBで約2万円の価格ながら、最大7450 MB/sの性能と容量1 TBあたり600 TBもの優れた耐久性をアピール。高性能かつ高耐久スペックに見合わない低価格です。

GEO SSD S880をレビュー

パッケージデザインと付属品

今回はレビュー用に容量2 TB版(型番:GRFD-SSD S880 2TB)を買いました

付属品は説明書のみ。

SSD本体が、プラスチック製の透明ブリスターパックに収納されています。

基板デザインを目視でチェック

厚み10 mmもある専用M.2ヒートシンクを装着済み。細かいフィンカットで放熱面積を稼いで、冷却性能を大幅に高めます。

基板の裏面もヒートシンクに覆われています。

日本国内専売モデルのため、グローバル製品によくある大量の認証ロゴやシリアルナンバーの類がまったく見当たらないです。型番「GRFD-SSD S880 2TB(Made in China)」とだけ記載あり。

基板の表面(オモテ側)だけに部品を実装する、スタンダードな片面実装(single-sided)」です。

厚み10 mm両面ヒートシンクのせいで取付時の互換性を損ないますが、主目的のPlayStation 5には干渉せずぴったり入り切ります。

ヒートシンクの分解はとても簡単です。

4本の小ネジ(PH0)を精密プラスドライバーで外して、ゆっくりと剥がすだけで分解できます。基板の両面にサーマルパッド(1 mm厚)が貼ってあり、ヒートシンクに効率よく熱を伝えます。

基板コンポーネント(部品)を紹介

  1. SSDコントローラ
  2. 電源管理コントローラ
  3. NANDメモリ

GEO SSD S880は、主に3つの部品で構成されます。筆者が分かる範囲で、部品の詳細を1つずつ確認します。

やかもち
  • Maxio MAP1602A MAP1602A F3C AEM3R626311 2410

SSDコントローラは、中国MaxioTech(联芸科技)が開発した「MAP1602A」を搭載

台湾TSMC 12 nmプロセスで製造されるARM Cortex-R5(4コア)を内蔵し、最大4チャネルのNANDメモリを最大2400 MT/sのスループットで制御します。

中華ハイエンドSSDを日本で流行させた始祖「HIKSEMI FUTURE」シリーズで有名なコントローラですが、2026年の今もなお優れた競争力を維持しつづけるオーパーツ級コントローラです。

SRAM内蔵型コントローラと、競合に劣らない先進的なpSLCキャッシングアルゴリズムによって生み出される “隠蔽性” が大きな強み。NANDメモリの性能差をうまく誤魔化し、ハイエンド級の性能に仕立て上げます。

電源管理コントローラ(PMIC)は詳細不明です。ONsemi製のリニアレギュレータだけ何とか判別できます。

一般的にMaxioTechコントローラを搭載するSSDであれば、Sylergy製PMICを採用するはずですが、今回のバージョンでは見つからないです。

実装面積の大きいアナログな部品が増えているため、省スペースで高性能な高コスト部品を撤廃し、安価な代わりに面積を食う部品に置き換えてコストカットを図った可能性が見えてきます。

GEO SSD S880は、DRAMキャッシュを搭載しない「DRAMレスSSDです。

ここ最近DRAMの値上げが酷いですから、DRAMの省略で得られるコストカット効果は非常に大きく、販売価格を維持する上で重要です。

しかし、DRAMが無いと書き込み性能を維持しづらい傾向が強まります。GEO SSD S880では以下のノウハウで性能低下を緩和します。

  • HMB(ホストメモリバッファ)
  • SRAM内蔵SSDコントローラ

メインメモリのごく一部(GEO SSD S880の場合:最大40 MB)を、DRAMキャッシュの代わりに使う「HMB(ホストメモリバッファ)」方式を採用します。

加えて、SSDコントローラに内蔵されたSRAMも巧みに使って、NANDメモリの性能を効率よく引き出します。

やかもち
  • Micron製 232層 3D TLC NAND LTLM01TB5BCB5 LP2449A002

初めて見る刻印です。

Flash IDを走らせてもNANDの製造元がヒットしません。パッケージサイズをノギスで測定すると実寸11.5 x 13.5 mmで、Micronが製造する「B58R Fortis Flash」に一致します。

チップ1枚で容量1 TBが可能、パッケージサイズの一致、MAP1602Aのインターフェイス速度など。いくつかの状況証拠から、おおむねMicron製232層 3D TLC NANDと判別できます。

性能的には2世代落ちですが、PCIe Gen4世代でトップクラスの性能を出す程度なら十分です。

米国マイクロンが製造する、1世代前のNANDメモリ「B58R」です。

最大2400 MT/s対応のインターフェイス速度でシーケンシャル性能はよく伸びます。一方でレイテンシがそれほど速くなく、キオクシアが製造する「BiCS 6」に劣ります。

記憶容量は1 Tb(1テラビット)あり、たった1個のチップで容量2 TBを実現します。

スタンダードな記憶方式「TLC NAND(別名:3-bit MLC NAND)」を採用しており、空き容量が減っても書き込み速度をそれなりに維持できます。

TBW(書き込み保証値)の比較

「GEO SSD S880」の書き込み保証値は、容量1 TBあたり600 TBで、容量2 TB版だと1200 TBです。

  • 普通に使った場合:約65.8年 1日あたり平均50 GBの書き込みを想定)
  • 毎日AAAゲームをDLする:約32.9年 1日あたり平均100 GBの書き込みを想定)
  • 毎日一眼レフの写真を入れる:約13.2年 1日あたり平均250 GBの書き込みを想定)
  • 毎日一眼レフの4K~8K素材を入れる:約3.3年 1日あたり平均1000 GBの書き込みを想定)

ワークロード別の想定耐用年数をざっくり試算してみた。

PS5の増設ストレージやゲーミングPCのメインSSDなど。ごく普通の使い方なら約60年以上もかかる計算になり、5年間のメーカー保証を余裕で消費できます。

仮に1日100 GB書き込んでも、TBWを使い切るのに約33年です。1200 TBWもの耐久値はほとんどの人にとって途方もなく十分過ぎる保証値(TBW)です。

ただし、デジタル一眼カメラ(RAW写真)が趣味の方、プロの映像作家(映像クリエイター)の方はもっともっと保証値の高いSSDを推奨します。

GEO SSD S880の性能をベンチマーク

テスト環境を紹介

SSDベンチマークに使用する専用の機材です。

最大15.76 GB/sまで対応できるPCIe 5.0世代の「Intel Z790」マザーボードに、シングルスレッド性能が非常に速い「Core i7 13700K」を搭載。

Ryzen 9000シリーズなど最新プラットフォームと比較して、絶対的な性能ですでに型落ち気味ですが、SSDに対する遅延の少なさで依然として最高峰です。

【補足:1】SSDのセットアップについて

原則として、CPUに直結したM.2スロットまたはPCIeスロットにテスト対象のSSDを接続します。チップセット経由だと応答速度が低下※してしまい、SSD本来の性能を検証できません。

ベンチ機に採用した「Z790 Valkyrie」は、PCIe 5.0対応のM.2スロットを1本、PCIeスロットを2本備えます。複数の爆速SSDをCPUに直結できる稀有なマザーボードです。

※チップセット経由による性能低下はAMDチップセットだと緩和されますが、CPU直結時と比較して性能が下がる傾向自体は同じです。

そのほか、「BitLocker」と呼ばれるWindows環境で使えるハードウェア暗号化機能も無効化済みです。BitLockerを有効化すると、SSDのランダムアクセス性能が最大50%も下がります。

正確なベンチマークを取るならBitLockerを必ず無効化しましょう。

【補足:2】SSDの冷却について

SSDを熱から保護するサーマルスロットリングによって性能に悪影響が出ないように、以下のような手段でテスト対象のSSDを冷却しながらベンチマークを行います。

  • M.2ヒートシンク「Thermalright HR-09」を装着
  • 120 mmケースファンを至近距離に設置して冷却

SSDを徹底的に冷やして、サーマルスロットリングがテスト結果に影響を与えないように対策しています。

なお、10分間の温度テスト時のみM.2ヒートシンクとケースファンを取り除いて、温度の上昇を観察します。

SSDドライブ情報と利用できる容量

  • インターフェース:NVM Express
  • 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
  • 対応規格:NVM Express 2.0
  • 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache

「GEO SSD S880」の初期ステータスをCrystal Disk Infoでチェック。「PCIe 4.0 x4」で接続されています。

最新規格のNVM Express 2.0対応です。

フォーマット時の初期容量は「1.81 TB」でした。

搭載されたNANDメモリ(2048 GB分)のうち、約2.3%(24 GB)を予備領域に割り当てる一般的な設定です。

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Crystal Disk Mark 8

世界的に有名な定番SSDベンチマークツール「Crystak Disk Mark 8」を使って、SSDの基本的な性能をテストします。

初期設定「1 GiB」と最大設定「64 GiB」で、テスト容量による性能変化も簡易的にチェック可能です。

シーケンシャル読込速度が約7100 MB/sに達します。メーカー公称値(7450 MB/s)に届いてないですが、Intel環境だと良くて7100 MB/s程度しか出せないので正常です。

シーケンシャル書き込み速度は約6000~6300 MB/s前後で、微妙にメーカー公称値(6700 MB/s)を満たせないです。

テスト容量による性能変化(1 GiB → 64 GiB)は少ないものの、ランダムアクセス性能が半減する傾向が出ています。DRAMレス(HMB:ホストメモリバッファ)方式SSDによく見られる挙動で、実使用のデメリットはありません。

SSDの技術的な進化度合いをはかる「4KBランダムアクセス(RND4K Q1T1)」のレイテンシ(応答時間)を比較したグラフです。

GEO SSD S880は約49.94 μsを記録します。

同じSSDコントローラ(MAP1602A)を搭載するLexar NM790と大きな性能差があり、どうやらNANDメモリ自体のレイテンシは素のまま出る様子です。

書き込みレイテンシは平均的です。上位をPhison系コントローラに独占されています。

ATTO Disk Benchmark

ATTO Disk Benchmarkは、細かく分割したテストサイズごとにSSDの帯域幅(シーケンシャル性能)を測定するベンチマークです。

Windowsの日常的な負荷をシミュレーションするため、テストサイズを小さくして、並列処理を無効化します。

リザルト画面からSSDの評価が分かりにくいので、表計算ソフトでグラフ化して他のSSDと比較します。

 

テストサイズごとの読み出し性能は正直やや平凡で、Lexar NM790と明らかに差があります。

 

書き込み性能も平凡です。

やかもち

GEO SSD S880を実運用で試す

FF14のロード時間を比較

FF14:暁月のフィナーレ(ベンチマークモード)で、ゲームロード時間を測定します。ベンチマーク終了後に、ログファイルからロード時間を読み取ります。

GEO SSD S880のロード時間は「5.76秒」でした。

歴代の中華ハイエンドSSD(蝉族)と同様に、6秒の壁を突破して5秒台にランクイン。文句ないロード時間です。

FPSタイトルのロード時間を比較

PCMark 10(Pro版)を使って、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定します。

なお、測定されたロード時間は各スコアから逆算された概算値(ざっくりとした予想値)です。実際のロードとは異なっているので注意してください。

テストされたゲームタイトル3本(Battlefield V / Call of Duty / Overwatch 2)すべてで、GEO SSD S880とLexar NM790は非常によく似たロード時間です。

DirectStorageのロード時間を比較

ゲームロード時間を大幅に高速化する「DirectStorage API」適用時のロード時間をベンチマーク。

  1. CPU展開(Core i7 13700K)
  2. GPU展開(RTX 4060 Ti)

以上2パターンのロード時間を比較しました。基本的に、シーケンシャル性能が速いほど、ロード時間を短縮できるはずです。

【解説】DirectStorage技術とは?

Windows 11はゲームのロード時間を大幅に短縮する「DirectStorage API」に対応しています。

SSDに保存されているゲームデータをメインメモリに送り込み、メインメモリからVRAMに流し込みます。入ってきたデータをCPU または GPUの凄まじい演算性能で展開(解凍)し、ゲームロード時間を短縮する技術です。

NVMe SSDからメインメモリにデータを転送する部分で、SSDのシーケンシャル性能が重視されます。SATA SSDよりNVMe SSD、同じNVMe SSDでもPCIe 4.0やPCIe 5.0の方が有利になる可能性が高いです。

CPUで展開する場合は、Core i7 13700K(CPU)の演算性能がボトルネックになってしまい、SSDの性能差が一定ラインで頭打ちに。

RTX 4060 Ti(GPU)で展開すると、シーケンシャル性能に比例した性能差ハッキリと出ます。

GEO SSD S880は0.22秒(19.6 GB/s)前後を叩き出し、Lexar NM790(16.5 GB/s)を3000 MB/s以上も上回ります。

といってもロード時間で見ると0.04秒しか差がないので体感不可能です。

補足:絶対値でコンマ秒レベルの差に過ぎません。実用上のロード時間はおそらく同じに感じます。

ファイルコピーにかかった時間

Windows標準のコピペ機能と目視によるストップウォッチでは正確性に欠けるので、ファイルコピーに便利なフリーソフト「DiskBench」を使って、ファイルコピーに掛かった時間を計測します。

  • ゲームフォルダ(容量85.3 GB / 81424個)
  • 写真ファイル(容量113 GB / 5012枚)
  • 圧縮データ(容量256 GB / zipを2個)

以上3つの素材をファイルコピーテストに使います。ソース(基準となるストレージ)は安定した性能に定評がある「Optane SSD P5810X 400GB」です。

拡大グラフはこ

書き込み(Optane P5810X → GEO SSD S880)のコピペ時間です。

写真フォルダ(113 GB)の書き込みは問題なくスムーズですが、ゲームフォルダ(85 GB)やZipファイル(256 GB)はやや詰まり気味。

同じSSDコントローラなのに、意外と無視できない性能差が出てしまいました。

拡大グラフはこ

次は読み込み(GEO SSD S880 → Optane P5810X)のコピペ時間です。

GEO SSD S880は平均的な性能にとどまります。

シーケンシャル性能の割に遅いSSD?

比較グラフをよく見ると、シーケンシャル性能の割にコピー時間が遅いSSDがポツポツと見られます。

なぜシーケンシャル性能の割に遅いSSDが出てしまうのか。理由は単に「間髪入れずに次のコピーテストを実行」しているからです。

  • Zip(256 GB)→ 写真(113 GB)→ ゲーム(85.3 GB)の順番

SSDは書き込み性能を稼ぐためにpSLCキャッシュを展開して耐える製品が多いですが、このpSLCキャッシュの回復が遅いと・・・次のコピーテストに間に合わずNANDメモリ本来の性能でテストが実行されます。

pSLCキャッシュをスピーディーに再展開できるかかどうかも実力の内と(筆者は)考えているので、コピーテストは間髪入れず次から次へと実行します。

なお、データコピー先のリファレンスSSD「Optane P5810X」は、pSLCキャッシュの概念すら無い特殊なSSDだからベンチマーク結果に悪影響を及ぼさないです。

Premiere Pro CC:4K動画プレビュー

動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」に、4K動画素材(448 MB/s)と2K動画素材(175 MB/s)を読み込み、2つの動画を同時にプレビューします。

Premiere Proの動画素材プレビューは、素材を配置しているストレージの性能に影響を受けやすく、SSDの性能が不足すると「コマ落ち」が発生しやすいです。

Premiere Proの標準機能「コマ落ちインジケータ」で落としたフレームを測定し、動画素材の総フレーム数で割ってドロップフレーム率を計算します。

4K + 2K動画プレビューのドロップフレーム率は約11.5%です。

MAP1602Aを搭載する「蝉族(中華シリーズ)」は基本的に10%台を突破しますが、GEO SSD S880は10%を超えられません。

4K動画プレビューのドロップフレーム率は0%で見事に完封します。

PCMark 10:SSDの実用性能

PCMark 10 Professional Editionの「Full System Drive Benchmark」を使って、SSDの実際の使用シーンにおける性能を測定します。

Full System Drive Benchmarkには23種類のテストパターン(Trace)が収録されており、パターンごとの転送速度や応答時間を測定し、SSDの実用性能をスコア化します。

なお、SSDは空き容量によって性能が大きく変化する可能性があるため、空き容量100%だけでなく容量を90%埋めた場合(= 空き容量10%)のテストも行いました(※2回:連続で約2時間のワークロード)

拡大グラフはこ

GEO SSD S880のストレージスコア(空き容量10%時)は「3751点」です。空き容量100%なら3919点です。

空き容量による性能低下は約4%と非常に小さく抑えられます。

TLC NANDだから空き容量が少なくても性能を維持しやすく、容量2 TBのおかげで低下幅をさらに緩和できています。

やかもち

PCMark 10ストレージテストの細かい内訳を確認します。

読み込みワークロードが占めるAdobe評価で下落がやや目立ち、他のワークロードはほとんど性能が変わらなかったです。

Solidigm P44 ProやWD Black SN850Xなど、著名なハイエンドSSDを上回る性能を見せ、歴代の蝉族(中華シリーズ)におおむね匹敵する性能です。

4種類の実用スコアの内訳について
実用スコアの内訳 Full System Drive Benchmark Adobe Score Adobe Acorbatの起動 Adobe After Effectsの起動 Adobe Illustratorの起動 Adobe Premiere Proの起動 Adobe Lightroomの起動 Adobe Photoshopの起動 Adobe After Effets Adobe Illustrator Adobe InDesign Adobe Photoshop(重たい設定)

Adobe Photoshop(軽量設定)

Game Score Battlefield Vの起動(メインメニューまで) Call of Duty Black Ops 4の起動(メインメニューまで)

Overwatchの起動(メインメニューまで)

Copy Score 合計20 GBのISOファイルをコピー(書き込み) ISOファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み) ISOファイルをコピー(読み込み) 合計2.37 GBのJPEGファイルをコピー(書き込み) JPEGファイルを作成してコピー(読み込みと書き込み)

JPEGファイルをコピー(読み込み)

Office Score Windows 10の起動 Microsoft Excel

Microsoft PowerPoint

15分間の連続書き込みテスト

1 MBのテストファイルを15分間に渡って、ただひたすら連続して書き込み続ける過酷な検証方法です。

コンシューマ向けSSDのほとんどは、数分ほど連続して書き込むだけで「素の性能」を明らかにできます。

pSLCキャッシュの挙動やサイズ、キャッシュが切れた後の性能低下など。連続書き込みテストで様々な挙動が判明します。

(1枚目:比較グラフ / 2枚目:強調グラフ

テスト開始から平均4000 MB/s近いスピードを押し出し、その後335 GB書き込んだあたりでpSLCキャッシュが切れてTLC NANDとの混合モードに移行し、最終的に平均800 MB/sへ鈍化します。

キャッシュ構造 平均書込速度 (Average) 1段階 pSLCキャッシュ 2656 MB/s 2段階 pSLC + TLC 1320 MB/s 3段階 TLCネイティブ 813 MB/s

ブロックファイルを約1800 GB書き込んで、キャッシュ構造をさらに深堀りします。

pSLCキャッシュによる平均2650 MB/s前後の高速モードから始まり、約660 GBほど書き込んだあたりで混合モード(pSLC + TLC)に移行します。

混合モードを平均1300~1400 MB/sで約330 GBほど続けたあと、ついにpSLCキャッシュが枯渇して平均810 MB/sの書き込み速度に落ち着きます。

(空き容量:100%時)

実際の使用感をチェックしました。

十分な空き容量があれば、100~200 GB単位の巨大なpSLCキャッシュをサクッと展開でき、平均2000 MB/s前後の書き込み性能を発揮します。

コピーを終えたあと即座にコピーを入れても、平均2000 MB/s近い速度がすぐに復活します。pSLCキャッシュの再展開も相変わらず素早く行われ、ストレスの少ない使用感です。

(空き容量:4%時)

空き容量4%(わずか80 GB)に、64 GBのテストファイルを書き込みます。なんと平均1700 MB/sもの速度を叩き出し、ワースト時に1000 MB/s台です。

あまりに見事なpSLCキャッシュ制御です。

やかもち

時間あたりの書き込み量を比較したグラフです。

GEO SSD S880 2TBは15分で約1700 GBを書き込みます。

SSDの動作温度をテスト

高負荷時のセンサー温度

  • ドライブ温度:SSDコントローラの温度
  • ドライブ温度2:SSDコントローラの温度
  • ドライブ温度3:NANDメモリの温度

モニターソフト「HWiNFO」で表示できる温度センサーは3個ですが、内2つが常に同じ温度を表示するため実質2個です。

ケースファンによるエアフローを一切与えない環境で、SSDが激しく発熱しやすい「連続書き込みテスト」を10分間実行しました。

付属M.2ヒートシンク(厚み10 mm)の冷却性能はかなり優秀らしく、10分の連続負荷で発生した熱をほとんど吸収し切ってしまい、センサー読みで50℃台に抑えます。

サーマルスロットリングらしい症状も見られず、一貫して安定した動作を維持して見せます。

サーモグラフィーで表面温度を確認

テスト開始から約8~9分経過したあたりで、サーモグラフィーカメラを使ってSSDの表面温度を撮影します。

  • NANDメモリ(左):52 ~ 53
  • NANDメモリ(中央):53 ~ 54
  • SSDコントローラ(右):53 ~ 54

ヒートシンク全体にまんべんなく熱が行き渡り、どこを撮影しても50℃台です。厚み10 mm、重さ30 gもある大型なヒートシンクは10分程度の連続負荷を難なく処理します。

実際の運用で10分も連続書き込みするシーンはほとんど無いため、SSDの温度を気にする必要はありません。

やかもち

まとめ:コスパよくSSD買うなら「ゲオ」を訪れよう

(見慣れたテンプレ中華SSDですが性能は今もトップ級)

「GEO SSD S880」のデメリットと弱点

  • DRAMキャッシュなし
  • 平凡なランダムアクセス性能
  • 店舗限定なので入手性が悪い
  • 搭載パーツの一貫性は不透明 (メーカー仕様表にパーツ記載なし)

「GEO SSD S880」のメリットと強み

  • 7000 MB/s超のシーケンシャル性能
  • 低価格ながらハイエンド級の性能
  • 空き容量による性能変化が少ない
  • ゲームロード時間が速い
  • スピーディーかつ広大な pSLCキャッシュ(約660 GB)
  • 十分な耐久性(1200 TBW)
  • 書き込みに強いキャッシュ構造
  • 片面実装で扱いやすい (ヒートシンクを剥がす場合)
  • 付属ヒートシンクがよく冷える
  • 5年保証
  • コストパフォーマンスが高い

GEO SSD S880は文句なしにコストパフォーマンスが高いSSDだと判明しました。

MAP1602Aコントローラによる広大で高速なキャッシュ制御のおかげで、ハイエンド級の性能とストレスが少ない軽快な使用感を実現しています。

歴代の蝉族(YMTC NAND版)と比較して、今回のMicron NAND版はわずかに性能が下がっている部分があるものの、・・・普通に使っている限りほとんど同じです。

何より価格がとんでもなく安いです。つい去年(2025年)まで、容量2 TBの蝉族は2万円台で買えましたが、今やすっかり3~4万円に高騰しています。

相対的に見てGEO SSD S880は割安価格で、飛び抜けてコストパフォーマンスが高いです。

以上「ゲオ(GEO)で売ってる激安SSDをレビュー:容量2TBで2万円台なのにハイエンド顔負けの性能」でした。

やかもち

「GEO SSD S880」を入手する

レビュー時点の価格は容量2  TBモデルが約1.9~万円です。つい先日、駅近の店舗で確認した価格ですが、今も同じ値段で買えるかは不明。

「GEO SSD S880」の代替案

通販で買える在庫はすべて値上がり済みです。

同じ価格でGEO SSDに匹敵する性能はほとんど見当たらず、紹介できる代替案がありません。

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