NY市場サマリー(30日)株続伸、ドル下落・利回りまちまち
<為替> ドルが下落した。米連邦政府閉鎖が現実となれば、3日に予定されている雇用統計の発表が遅れ、米連邦準備理事会(FRB)の政策判断にも影響を及ぼす恐れがある点を警戒した。予想を下回る経済指標も弱材料となった。
午後の取引では、ドル/円は0.5%下落し147.85円となった。
日銀の金融政策を巡っては、市場は12月の利上げ確率を60%とみている。INGのストラテジストは「政府閉鎖が現実となれば、ドル売り/円買いが広がる可能性がある。ドル/円は2018─19年の閉鎖期間中に1.5%下落した経緯があり、現在は短期的なフェアバリューを1%上回っているためだ」と述べた。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りがまちまちとなった。政府機関の一部閉鎖の可能性に絡む政治的不確実性から、安全資産に資金を逃避させる動きが出ている。
指標となる10年国債利回りは4.146%と横ばいとなった。
2年債利回りは約3bp低下の3.6%となった。
2年債と10年債の利回り格差は、過去1カ月では縮小しているものの、第3・四半期には約4bp拡大しており、今後数カ月間の利下げ期待の高まりと軌を一にしている。
米金融・債券市場:
<株式> 不安定な値動きとなる中、主要3指数が続伸し、月間と四半期でも上昇した。ただ、投資家は政府機関の一部閉鎖によって主要経済指標の発表が遅れ、米連邦準備理事会(FRB)の政策見通しが不透明になる可能性を警戒している。
米国株式市場:
<金先物> 米政府機関の一部閉鎖見通しが濃厚となる中、4営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比18.00ドル(0.47%)高の1オンス=3873.20ドルと、前日に続いて史上最高値を更新。月間では10.16%上昇した。
NY貴金属:
<米原油先物> 有力産油国による増産見通しが警戒される中で売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.08ドル(1.70%)安の1バレル=62.37ドル。12月物は1.05ドル安の61.96ドル。
NYMEXエネルギー:
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