国際数学五輪2025 狩野さんが世界1位、日本は国別4位
今年は全参加者のうち、5人が全問正解で1位を獲得。うち一人は狩野慧志さん(長野・松本深志高校3年)だった。日本の高校生が1位を獲得したのは2022年以来、3年ぶり5人目の快挙だ。
狩野さんは高校1年次から代表に選ばれており、1年次には銀メダルを獲得。2年次には世界4位に輝き、金メダルを獲得している。昨年高校生新聞の取材に応じた際は「次こそは1位を取りたい」と語っており、見事目標を達成した。
大会は大学教育を受けていない20歳未満の青少年が対象で、世界110カ国・地域の630人が参加。1日4時間半、各3問の筆記試験を2日間に渡り取り組み、その得点合計でメダルを競い合った。
金メダルは上位約12分の1に、銀メダルは続く約12分の2に、銅メダルは続く約12分の3に与えられる。日本は1990年から参加を開始し、毎年6名の選手を派遣している。 今回の成績は次の通り(敬称略)。 狩野慧志(かのう・さとし、長野・松本深志高校3年) 金メダル 濵川慎次郎(はまかわ・しんじろう、鹿児島・ラ・サール高校2年) 金メダル 山本一揮(やまもと・かずき、東京・筑波大学附属駒場高校2年) 金メダル 若杉直音(わかすぎ・なおと、大阪・帝塚山学院泉ヶ丘高校3年) 銀メダル 安藤匠吾(あんどう・しょうご、兵庫・灘高校1年) 銀メダル 伊勢戸皓太(いせと・こうた、兵庫・灘中学校2年) 銅メダル 狩野さん以外の個人順位は濵川さん、山本さんが27位、若杉さんが100位、安藤さんが148位、伊勢戸さんが187位だった。 国別順位では、日本は中国、アメリカ、韓国に続く4位だった。第50回のドイツ大会に次ぐ、歴代2番目の高順位だった。
2026年の第67回国際数学オリンピックは中国・上海で開催される予定。