【速報】“19.2秒”音声記録 田久保市長「公開は差し控える」 卒業証書チラ見せ疑惑巡り”市長虚偽証言の可能性で百条委は刑事告発検討” (静岡・伊東市)

学歴詐称疑惑が問題となっている静岡・伊東市の田久保市長。“卒業証書”を19.2秒見せたという百条委員会での証言がうその可能性があるとして刑事告発が検討されています。そして、これを受け、市長は、その音声データを公開しない方針であると、19日午後、発言しました。 19日、午前9時半ごろ、市役所に姿を現した田久保市長。 (記者) 「おはようございます市長、きのうはどのようなご予 定でした?東洋大学とか行かれ たんですか?」 (伊東市 田久保 真紀 市長) 「きのうはお休みをいただいた。行方不明みたいな、そう言った不穏当な報道は避けていただければなと思いますので」 一部報道を否定しました。 東洋大学卒業と市の広報誌に記載していたものの「除籍」されていたことが発覚した学歴詐称疑惑を巡っては、18日、6回目の百条委員会が開かれ、東洋大学に追加で文書の照会を求めることが決定しました。 その後、取材に応じた議長たちが明らかにしたのが…。 (伊東市議会 中島 弘道 議長) 「前回、市長が言った私たちに卒業証書を見せたということですね、チラ見せではなく、19.2秒見せたということ、それがまた偽証罪になりうる可能性がありますので」 8月13日の百条委員会に田久保市長が出席した際、うその証言をした可能性があり刑事告発する可能性があるというのです。その争点となっているのが…。 (伊東市議会 青木 敬博 副議長) 「卒業証書をぱっと開いて、すぐ閉じてしまいました。ちょっと見せてくれって言ったら、もう1回開きました。で、また閉じて、に取らせてくれっていうのも、手に取らせてもらえない状況でした」 「除籍」されていると判明する前、議長らにチラ見せしたという“卒業証書”を巡る証言です。先日の百条委員会では…。 (伊東市 田久保 真紀 市長) 「報道であるような“チラ見せ”といった事実はなく、私はこうやって提示して約19.2秒ほど見ていただいたと記憶しています」 田久保市長は“チラ見せ”を否定し、19.2秒、“卒業証書”を見せたと主張しました。さらに取材に応じた際には…。 (伊東市 田久保 真紀 市長) 「会話は録音記録をもっています。それでストップウォッチで測りました。私が持っている記録では19.2秒提示したということ。もっときちんと見せてください。チラ見せでぱたぱた閉じて、そういうことはやめてくださいという会話の記録はございません。19.2秒提示した後に、議長からは“いいじゃん”というコメントをいただいていますので」 この発言に対し、議長らも反論。 (伊東市議会 中島 弘道 議長) 「幸いこちらも録音してました。結局は一連のやりとりで19.2秒。実際に私たちに見せてくれたのは2回。また19.2秒という時間の問題ではない。本物かどうか、ということ」 実際に副議長が持っているその時のやりとりの音声を聞かせてもらうと…。 (伊藤 薫平 キャスター) 「いいじゃんだけがというワードがでましたけど、それまでにかなり話があったんだなというのがわかりました」 記録されていたのは市長室でのやりとり。 (伊東市 田久保 真紀 市長) 「卒業アルバムと証書です」 そして、議長が「いいじゃん」と言うまでが19.2秒でした。ただ議長が「ちょっと見せて」というと。 (伊東市 田久保 真紀 市長) 『いや、もう』 ここで卒業証書をすぐ閉じられてしまいます。議長が、すかさず再度見せるように促すと。 (伊東市 田久保 真紀 市長)  『はいはい』 そう言って、ここでも、チラッとしかみせてもらえなかったといいます。 (伊東市議会 青木 敬博 副議長) 「開いて閉じて、いやいや見せてよっていうのもあるので、そこを使わずにいたのは事実をゆがめていると思います」 このことから、田久保市長が百条委員会でうその証言をした疑いがあるとして、地方自治法違反の疑いで刑事告発する可能性を示したのです。 また、音声データについて。田久保市長は今週にも公開するかどうか判断すると発言しているほか、同様に録音していた副議長側も田久保市長が了承すれば、音声データを公開する意向です。 (伊東市議会 中島 弘道 議長) 「先日の本人出頭の時に私たちに19.2秒みせたということですので、それについて私たちはそのように受け取っておりませんのでそのことがしっかり証明できればですね、偽証罪になると思います」 百条委員会は残り1~2回の開催で終了する見通しで、田久保市長が“卒業証書”の提出を拒否したことについても刑事告発を検討しています。また9月に開かれる市議会の定例会には市長の不信任決議案が提出される見込みです。 市政に混乱をきたす中、SNSで発言を繰り返す田久保市長。3日前の投稿では…。 (伊東市 田久保市長の投稿) 『今回の騒動の全容がやっと見えてきました。事実関係に基づいてその目的を明らかにしてきます』 この意味深な発言については…。 (伊東市議会 中島 弘道 議長) 「まったく意味が分かりません。あの言葉、誰にどのように向かって言ってるのか、それらも含めてほんとに意味がわかりません」 (伊東市議会 青木 敬博 副議長) 「なんか、あたかも何かがあるような書き方されてますけど、よくやるパターンだなとは思ってます」 そして、19日午後、田久保市長が、音声データの公開について取材に答えました。 (伊東市 田久保 真紀 市長) 「まだ正式なご報告いただいてませんけど、百条委員会の方で、私のそのチラ見せがなかったという証言が事実に反するということで、偽証での刑事告発もお考えになってるということですので、そういったことですと、今後は検察、警察の告発になるのであれば、ちょっとそういった公開は差し控えた方がいいのかなというところで、百条委員会の方は報告を待ちたいと思っています」 Q.特に偽証していたわけではなく、お互いの主張が違うだけでは? 「正式にその百条委員会の方で偽証として告発を予定されているんであれば、そうなりましたら、正式に警察のお調べの方で、お互いにそれをするしかないのかなと思って おりますので、そうであるならば、私の方から個人的なことは差し控えをした方がいいのかなと」 Q.SNSの方で、何か今回の騒動のがと書いてあったが? 「私の方で、なんとなくこういうことなのかなとわかってきましたので、情報をまとめまして、市民の皆さんにお知らせできるところをお知らせしていきたいと、そのように思ってます。以上でございます」 (スタジオ解説) (津川 祥吾 アンカー) あの…この百条委員会ですから、この中での証言が、偽証であるかどうか…というのは非常に重要なところではあるんですが、これ以上ですね、このことを百条委員会でやるのは、ちょっと手に余るのかなという感じがしますので、こういったことは、もう、しっかりと裁判で、じっくりと時間をかけてやっていただいて、また、それとは別にですね、伊東市の行政を正常化させるということは、あの、別個急いでただく必要があるのかなという風には考えますね。 (徳増 ないる キャスター) ででは今後ここで注目されるあの不信任決議案についてお伝えします。伊藤さん。 (伊藤 薫平 キャスター) はい。今後想定されるスケジュールの中で、鍵を握るのが不信任決議案ということになります。 まず、大きな局面を迎えるのは9月からということになりそうです。9月1日以降、9月定例会というのが1日に開会するのですけれども、この1日以降に不信任決議案、不信任案の提出というのが見込まれていまして、こちらが出席議員の3/4以上で可決するということになっています。関係者の話によりますと、ほぼ可決するのでは…ということだそうです。 これが、提出された場合は、田久保市長本人が10日以内にある選択権というのがあります。10日以内に自ら失職をするのか、それとも、議会を解散するのか…、この選択権があります。そして、失職した場合は、50日以内に出直し選挙ということになるのか、市長選が行われます。 そして、議会を解散した場合は、40日以内に市議選ということになりまして、少し日数にずれがありますので、おおよそ10月中旬以降に、こういった選挙があるのではないかということになっています。 市議選の先に、矢印…とありますが、市議選になった場合は、また、こちら新たな局面に突入するということになります。議会で不信任案の再提出というところまでは、もう考えられていまして、今度は、ちょっとハードルが下がるんですね。3/4ではなくて、1/2以上で可欠するということになりまして、おそらく12月頃に、今度は市長に選択権はありませんので、失職は、提出されて可欠決すれば確定するということになります。そうなれば、50日以内に市長選が行われて、おそらく2026年1月中には行われるのではないかなというスケジュールになっています。ここで伊東市民に信を問うということになります。 (津川 祥吾 アンカー) さあ、青山さん、あの、この不信任案が出されたとしてもですね、これはあくまでもスケジュールの話ですので、何をもって、信任せずというのか、あるいは、市長が議会を解散するのだとしたらさ、なぜ議会を解散するのか…、その目的がですね、あるいは大義がはっきりしないと市民としても選びようがないと思いますが、これだけ時間がかかる間、ちょっと市としては、どうしても市の行政はなかなか正常には動きにくいという形になるかと思いますが、いかがでしょうかね? (コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘氏) そうですね。まあ、民主主義のコストと言ってしまえばそうなんでしょうけど、やはり、これだけ時間と、また選挙ということになればお金もかかるということで、もう、非常にこの停滞というのが歯がゆいですよね。ただですね、やはり、それだけ市長というのは選挙で選ばれてるので、立場が重いということでもあるんですよ。なので、やはり、これはもう、そもそも論ですけれども、選ぶときにですね、しっかりと、その人物、識見を見極めて…というのが、やはり有権者にも求められる。非常に…高い授業料になりますけれども、ものすごくいい…なんというか…教訓になる話なのかなという風にも思いますね。

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
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