「リフト1万円」でも海外客来るのに 苦境続く北海道の公営スキー場

深掘り

スキー授業に参加する高校生たち=2026年1月14日午前11時20分、札幌市のサッポロテイネスキー場、丸石伸一撮影

 スノーレジャーが、バブル期以来の転換期を迎えている。昔ながらの小規模スキー場は赤字がかさみ、老朽化したリフトの更新もままならない。外国客向けの大型リゾートは料金が高騰する。長年培われてきた北国の文化は、守られるのだろうか。

 「スキー場の明かりが消えることで、地域の衰退が懸念される」

 北海道士別市の地元スキー連盟が、市営「あさひスキー場」存続の要望書を出している。3月末で廃止する方針が1年ほど前に出された。

 1人乗りリフト1基の2コースで、大人1日券は1400円と手ごろだ。45年前から親しまれてきたが、最近は「赤字」が膨らむ。

 燃料代をはじめとした物価高の影響で、経費が増えているためだ。人口減にスキー離れも加わり、収入は伸びない。

 リフトは40年とされる耐用年数を超え、新設するのに7億円かかる。市は、安全性や財政状況を理由に「これ以上の投資を続けて施設の延命を図るべきではない」と判断した。

 約30キロ離れたもう一つの市営スキー場に統合する計画だが、関係者らとの協議が続く。納得が得られれば、廃止の条例案を議会に出すという。

休業や廃止増える見込み

 日本鋼索交通協会によると、道内のスキー場は約20年前の128カ所から3割減り、92カ所になった。

北海道内のスキー場数

 スキー人気が高まったバブル期前後にできた施設が多く、リフトやロッジの建て替えを迫られている。

 慢性的な赤字に悩み、投資力も限られる。業界では、休業や廃止が今後さらに増えていくとみられている。

値上げ相次ぐ大型リゾート

 世界各国の人が集まる大型リゾートでは、別世界が広がる。巨費を投じて施設を刷新し、リフト料金の値上げが相次ぐ。

 旅行総合研究所タビリスの調…

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この記事を書いた人

丸石伸一
北海道報道センター|経済全般、行政
専門・関心分野
経済全般、北海道
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