デスクトップPCの前に座る時間が減った筆者、モバイルワークステーション「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」を購入する
ThinkPad P14s Gen6 AMDは14型のモバイルワークステーションで、モバイル向けのThinkPadの中で、他に同じサイズのディスプレイを持つ製品となると、ThinkPad X1 Carbonシリーズが該当する。 しかし、残念ながら重量は約1.39kgとThinkPad XシリーズのようなモバイルPCと比べて非常に重たい部類に入る。 一昔前に筆者が持ち運びしていたThinkPad T470sより少し重たい位と考えると、持ち運びに支障を来すことはないと思う。 画面上部にはWindows Helloに対応したIRカメラが搭載されているため、指の乾燥などで指紋認証がうまく通らない場合でも、画面付近を見るだけでWindowsにログインできて便利だ。 左側面にはUSB Type-Cの形をしたポートが配置されているが、いずれもThunderbolt 4ポートだ。Thunderboltポートと言えば、Intel CPUを搭載したPCでなければというイメージが強かっただけに、ThinkPad P14s Gen 6 AMDには驚きだった。今回メインPCの代わりということもあり、可能であれば外部GPUを利用したかったため、非常に心強い。 重量が約1.39kgと、ある程度ボディーの中にスペースがあることもあり、HDMI出力ポートとUSB 3.2 Gen1ポートも用意されている。 右側面には左から順にマイナンバーカードなどのICチップ付きカードを読み取るためのスマートカードリーダー、nanoSIMスロット(ダミー状態)、USB 3.2 Gen 1、有線LANポートの順に並んでいる。 スマートカードリーダーは、スマホへのマイナンバーカードの取り込みや、マイナポータルアプリを使ったサインインを多用しているため、正直追加する必要はなかったが、差額は2200円ほどだったので、せっかくなので追加してみた。 ThinkPad P14s Gen 6 AMDはスペックシート上、WWANに対応しているのだが、残念ながら現時点ではカスタマイズ時にWWANを指定できない。そのため、nanoSIMスロットはあくまでダミースロットとなる。 WWANアンテナだけ実装されていないかと祈っていたが、残念ながらWWANアンテナは未実装の状態で届いた。もし自分で後から追加するとしたら、WWANアンテナを取り付ける必要があるので注意したい。 以前、ThinkPadのキーボード配列が変わった当初は受け入れられないなと一定の距離を取っていたのだが、「ThinkPad TrackPoint Keyboard II」の登場をきっかけに今ではすっかり慣れたものだ。 ただ驚いた点として、左CtrlキーとFnキーの位置が標準で入れ替わっている。少なくともThinkPad X13 Gen2 AMDの頃はまだ左がFnキーだったので、ここ最近で変わってしまったのだろうか……。ついにThinkPadが他機種のキー配列に迎合してしまった事実をまだ受け入れられないでいるのが正直なところだ。