ウクライナ南部ガス施設に攻撃、冬に向けロシアがエネ・インフラ攻撃強化

ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部オデーサ州のガス配給施設が20日にロシア軍の攻撃を受けたと明らかにし、米国が停戦に取り組む中、ロシアに経済的圧力をかける必要性を示したと述べた。オデーサ州の燃料貯蔵施設へのロシアのドローン攻撃、20日のウクライナ国家非常事態庁提供写真(2025年 ロイター)

[キーウ 20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部オデーサ州のガス配給施設が20日にロシア軍の攻撃を受けたと明らかにし、米国が停戦に取り組む中、ロシアに経済的圧力をかける必要性を示したと述べた。

ロシア国防省は、「ウクライナ軍への燃料供給に使われる」港湾インフラへの攻撃を確認した。

ゼレンスキー氏は「示威的な攻撃で、外交が完全に効果を発揮するまでモスクワに圧力をかける必要性、新たな制裁と関税を課す必要性を確認するものだ」とXに投稿した。

現地のガス供給に支障は出ていないもよう。

冬の暖房シーズンを前に、ロシア軍はここ数週間ガスやエネルギー・インフラへの攻撃を強めている。8月初旬にはルーマニアとのガス中継施設や複数の地域の燃料備蓄基地を攻撃した。

オデーサ州で攻撃されたのは、アゼルバイジャン国営企業SOCARの施設。ウクライナはアゼルバイジャン政府に、ロシアの攻撃に対応するよう要請した。

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