【マッチレポート】J1-12[H] セレッソ大阪戦『傷を重ねて強くなる』(25.4.26)
2025年4月25日(金) J1第12節 東京ヴェルディ vs セレッソ大阪 19:03キックオフ 味の素スタジアム [入場者数]11,334人 [天候]曇、弱風、気温19.7℃、湿度82%
東京V 1‐0 C大阪 前半:1‐0 後半:0‐0 [得点] 1‐0 新井悠太(33分)A翁長聖1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー GK1 マテウス DF23 綱島悠斗 DF5 千田海人 DF3 谷口栄斗 MF22 翁長聖(72分 宮原) MF8 齋藤功佑(53分 森田) MF16 平川怜(63分 食野) MF40 新井悠太 FW14 福田湧矢(63分 松橋) FW10 木村勇大 FW11 山見大登(72分 染野)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF6宮原和也、15鈴木海音。MF7森田晃樹、17稲見哲行、19松橋優安、20食野壮磨。FW9染野唯月、37川﨑修平)
監督 城福浩
■新井悠太、J1初ゴール!
前半の半ばに差しかかり、両者、ゴール前でのスリリングな攻防があった。
21分、田中駿汰のスルーパスから北野颯太が裏に抜け出すが、マテウスがファインセーブ。
22分、翁長聖のクロスがはね返されたあと、東京ヴェルディの対応がすばらしい。前に出た千田海人、平川怜が挟み込んでセカンドボールを奪い、福田湧矢のフィニッシュにつなげる。
24分、マテウスのフィードが相手に渡り、ルーカス・フェルナンデスのクロスからボックスでフリーのチアゴ・アンドラーデへ。綱島悠斗が身体を投げ出してファーのコースを消し、シュートはクロスバーを超えた。
「おそらく最初の15分ぐらいは相手に圧力をかけられ、ボールを握られる可能性がある。これは選手と共有していました。なぜならインテンシティの高い時間帯のセレッソは、圧力のかけ方、ボールを収める技術が非常に高いレベルを示していたからです。シュートまでいかれるシーンを含めて少し押し込まれても、前半の途中から自分たちの時間になることは想定内。押されているときに失点しなかったのが大きかった」(城福浩監督)
序盤から東京Vの前線の3枚、木村勇大、山見大登、福田湧矢は激しいプレッシングを仕掛け、そこに齋藤功佑や平川怜も加わった。だが、ボールをなかなか引っかけられない。プレスが空転し、徒労に終わるのは承知のうえだったはずだ。
28分、相手のミスからショートカウンターとなり、福田から山見にラストパス。だが、シュートは進藤亮佑にブロックされた。
「相手の足が出てきて股下が空くかと思ったんですけどね。あの場面はニアハイに打つ選択肢もあった。とにかく、足を振っていくことが大事だと」(山見)
29分、シュートを打った福田が猛ダッシュでプレスバックし、T・アンドラーデからボールを奪い返す。こういった過剰に思えるほどの運動量で徐々にペースをたぐり寄せ、いつの間にか東京Vが押し込む側に回った。そして、4試合ぶりのゴールはルーズボールにおける反応の速さから生まれる。
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