PK戦で守護神・寺田がストップ!神村学園が2大会連続の準決勝進出!
神村学園が準決勝進出! 31日、令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技準々決勝が福島県のJヴィレッジで開催され、前回大会準優勝の神村学園高(鹿児島)が1-1(PK4-2)で山梨学院高(山梨)に勝利。2大会連続の準決勝(対尚志高)進出を決めた。
初優勝を狙う神村学園は今大会、帝京高(東京)との初戦を3-0、岡山学芸館高(岡山)との3回戦を2-0で制して8強入り。準々決勝はGK寺田健太郎(3年)、DF今村太樹(3年)、中野陽斗(3年/U-18日本代表)、堀ノ口瑛太(3年)、竹野楓太(2年/U-17日本代表)、MF荒木仁翔(3年)、佐々木悠太(3年/U-17日本高校選抜)、徳村楓大(3年)、福島和毅(3年/U-18日本代表)、FW倉中悠駕(3年)、日高元(3年/U-17日本高校選抜候補)の11人が先発した。
一方、山梨学院は盛岡商高(岩手)、近大和歌山高(和歌山)にいずれも4-1で勝利。3回戦では注目エースFWオノボフランシス日華(3年)が3試合連続となる2ゴールを決め、浜松開誠館高(静岡)を2-0で破った。初優勝した2018年大会以来となる準々決勝の先発はGK青木拓実(2年)、DF藤井サリュー(2年)、中村嘉希(3年)、冨井悠真(2年)、MF{山田琉翔}}(3年)、田中雄大(3年)、高見啓太(3年)、細田康貴(3年)、薮野壮ニ朗(2年)、FWオノボの11人だった。
準々決勝は本来30日に開催予定だった。だが、ロシア・カムチャツカ半島付近で発生の巨大地震の影響によって津波警報が発令され、解除の見込みが立たないことから31日に延期。1日遅れの8強決戦となった試合は前半、山梨学院が神村学園相手に力を示す。 ボールを保持しながら中央、サイドから攻める相手に対し、高見や薮野が厳しいアプローチで神村学園のリズムを狂わせる。サイドでも藤井が鋭い守備でインターセプト。1対1でも強さを見せるなど簡単にはクロスを上げさせない。その山梨学院は8分に藤井がインターセプトから攻め上がってクロス。ファーサイドの細田がポスト直撃の右足ダイレクトボレーを放つ。 神村学園は立ち上がりに日高がPAに潜り込み、徳村が決定的な左足シュート。出足の良い相手に苦戦したものの、サイドからの崩しで相手にプレッシャーをかける。右の竹野が縦突破からのクロスを上げ切るなどゴール前のシーンを創出。だが、31分、山梨学院は前線でボールを受けたオノボが右前方へのドリブルから右足シュートを右隅に決めた。 相手の注目DF中野に苦しめられながらも、空中戦でも強さを見せていたオノボの3試合連続となるゴールによって山梨学院が先制。神村学園は前半終了間際にサイド攻撃、セットプレーからチャンスを作るも、決定的なシュートを田中のゴールカバーに阻まれるなど得点することができない。神村学園は後半開始直後、徳村をMF花城瑛汰(2年)へスイッチ。山梨学院は6分、薮野が左サイドを突破し、マイナスのラストパスを山田が狙う。だが、神村学園は後半、DF堀ノ口を中盤へ上げてシステムを3バックから4バックへ変更し、変化を加える。相手のプレスを受け上手く回避しながら、福島を軸にボールを落ち着いて左右へ動かすなど攻撃にリズム。11分には竹野が右サイドから大きく前進してクロスを上げる。
そして、12分、左サイドからロビング気味のボールが入り、ファーサイドで日高が折り返す。最後は佐々木が左足でゴールへ流し込み、同点に追いついた。山梨学院は細田に代えてDF横内皇大(3年)を投入。幾度か速攻へ持ち込むと、28分には富井の折返しからオノボが左足シュートを狙った。
神村学園が相手を見ながらボールを動かして押し込むも、山梨学院は粘り強い。FWにボールが入っても対応して決定打を打たせない。FWメアスソムナン(2年)を投入した山梨学院は逆にカウンターからオノボが突進して会場を沸かせる。神村学園も中野や福島が要所を締め、日高が相手を押し返すなど勝ち越し点を狙うが得点は動かず、PK戦決着となった。
1人目、神村学園GK寺田がストップ。さらに4人目も外した山梨学院に対し、後攻の神村学園は日高、佐々木、福島、荒木と4人連続でネットを揺らし、準決勝進出を決めた。