ビットコインの売り圧力高まる──長期保有者は今回のサイクルで327万BTCの利益を確定(CoinDesk JAPAN)
オンチェーン分析プラットフォームGlassnodeのデータによると、ビットコイン(BTC)の長期保有者(LTH)は今回のサイクルで、過去すべてのサイクルのうち、2016年から2017年の1回を除いて、すでに最大の利益を確定させていることが明らかになった。 これは売り圧力の高まりを示しており、他のシグナルと組み合わせると、市場がサイクル後半の局面に入ったことを示唆している。 2024年初頭以降、少なくとも155日間ビットコインを保有している投資家と定義されるLTHは、合計327万BTCの利益を確定させた。 この数値は、2021年の強気相場(300万BTC強)を上回り、2013年のサイクルを大きく引き離している。ただし、2017年の強気相場(393万BTC)にはまだ及ばない。 参考までに、2015年のビットコイン平均価格は約1000ドルだったが、現在の価格はそのおよそ100倍に達している。これは、市場がこれまでにない大きなドル建ての利益確定圧力を吸収していることを意味する。売却の供給量は非常に大きく、長らく動きのなかったOG(オリジナル・ギャングスターズ)のコインの一部も売却されるなど、資本のローテーションが進行中だ 最近の市場動向もこの流れを反映している。ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)から約8万BTCが売りに出され、さらに2.6万BTCが新たにアクティブ化された。 合わせて約10万BTCが市場で売却されることになり、それにより軽微な調整が発生した。これは、市場がいかに流動性を増しているかを示すものであり、ETF(上場投資信託)の存在もこの資金移動を後押ししている。また、取引量も市場全体で拡大傾向にある。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Glassnode|原文:Bitcoin Long-Term Holders Have Realized Profits of 3.27M BTC This Cycle, Exceeding 2021 Cycle
CoinDesk Japan 編集部