中国、フェンタニル関税は不合理と改めて批判

 5月13日、中国外務省は米国で社会問題になっている合成麻薬フェンタニルについて、問題に対処すべきは米国であり、それを理由に中国に懲罰的関税を課すのは理にかなわないと改めて指摘した。写真はサンフランシスコのテンダーロイン地区を歩くフェンタニル中毒者。3月撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)

[北京 13日 ロイター] - 中国外務省は13日、米国で社会問題になっている合成麻薬フェンタニルについて、問題に対処すべきは米国であり、それを理由に中国に懲罰的関税を課すのは理にかなわないと改めて指摘した。

林剣報道官は定例会見で、米国との今後の貿易協議でフェンタニルが議論されるかとの質問に、フェンタニルは米国の問題であり、それを理由に中国に関税を課すのは不合理だと繰り返し主張してきたと述べた。

米中はスイスで行われた閣僚級協議で関税率の引き下げで合意したが、フェンタニルに関連した米国の対中関税20%は維持された。

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