八村塁選手「ハーフであることは誇り」自身のルーツや日本で辛かった経験にも言及

NBAロサンゼルス・レイカーズの八村塁選手が8月18日、中高生を対象とした日本でのトレーニングキャンプ「BLACK SAMURAI 2025」の記者会見で、自身のルーツについて言及した。

日本のバスケットボール界では、父がベナン共和国出身である八村選手のように多様なルーツを持つ選手が数多く活躍しており、キャンプ参加者にも選ばれている。

また、八村選手はこのキャンプで、シングルぺアレント世帯の子どもたちを対象とした特別招待枠を設けている。この枠で参加した選手の中にも、多様なルーツを持つ子どもたちが含まれている。

こうした経緯を踏まえて、記者会見では、自身も多様なルーツを持つというバスケットボール系インフルエンサーの「クリスのバスケ日記」さんから質問があがった。

「日本ではハーフとして生きることは、いいこともあればつらいこともある。そういう子どもたちにキャンプを通じてどういうことを伝えたいですか?」

これに対して八村選手は、日本で辛いことが多かったと打ち明ける。その辛さは、スポーツや世界の舞台でプレーすることで変わっていったという。

「世界でプレーしたり、スポーツをし始めて、ハーフであることがどれだけユニークで、すごい能力があるんだということが外に出て分かりました」と八村選手は説明する。

そうした自身の経験から、辛さを感じている子どもたちに向けて「日本にいる場合は、混乱してくると思う」と寄り添った。

今回のキャンプやスポーツなどを通じて、「そういう子たちにも、何か自分がしたいこと、いろんなことに挑戦してもらうことで自分で気づいてくる、経験を通じて理解してくると思う」とアドバイスした。

その上で「ハーフであることは僕としてすごく誇りに思っています」と述べた。

「これからもスポーツだろうがなんだろうが、いろんなところでもっと(活躍する人が)出てくると思うので、楽しみだなと思います」と締め括った。

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