「リトルリーグレベルだ」ブルージェイズ、土壇場での走塁ミス→同点機逸に過激な非難の声が続々…「無理をする場面ではなかった」
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1死二、三塁のチャンスを迎えていたブルージェイズ。バーガーの走塁ミスで併殺となり、ゲームセットとなってしまった。(C) Getty Images
ワールドシリーズ第6戦、3勝2敗で王手をかけて迎えたトロント・ブルージェイズは、ロサンゼルス・ドジャースに1対3で敗れた。ブルージェイズは最終回、1死二、三塁とチャンスを作るも、最後は二塁走者のアディソン・バーガーの走塁死によりあっけない幕切れ。土壇場で好機を逸したプレーには試合直後から、大きな反響が上がっている。 9回裏、ドジャース3番手の佐々木朗希に対し、この回先頭のアレハンドロ・カークが死球で出塁すると、続くバーガーがセンターオーバーの長打を放ち、打球がフェンスとグラウンドの間に挟まったことでエンタイトルツーベースに。二、三塁にランナーを置くと、ドジャースはタイラー・グラスノーが4番手として登板。ここで、8番アーニー・クレメントは初球に手を出してしまい、内野フライに倒れた。 それでも一打同点のチャンスが残るブルージェイズは、次打者のアンドレス・ヒメネスの打球がレフトへ飛ぶと、これを突っ込んできたキケ・ヘルナンデスが好捕。レフトフライで2死とした直後、二塁ランナーのバーガーが大きく飛び出しており、K・ヘルナンデスから二塁のミゲル・ロハスへと転送し、帰塁が間に合わず併殺で試合終了。判断ミスともとれるバーガーの走塁が最後で明暗を分ける結果となった。 現地メディアやブルージェイズファンからは、このプレーへの過激な声が飛んでいる。 米スポーツサイト『Larry Brown Sports』のトピックでは、「ブルージェイズのファンは、最大の舞台でこんな痛恨の走塁ミスを犯したバーガーに激怒した」と綴っており、SNS上での投稿を紹介。「バーガーのランニングがひどい」「リトルリーグレベルの走塁ミス」「なぜラインドライブで二塁からあんなに離れているんだ」といった反応を記している。 また、米メディア『CLUTCH POINTS』は、「バーガーにどんな意図があったのかはわからない」と指摘し、「しかも次打者はジョージ・スプリンガー。無理をする場面ではなかった」と主張。この試合で2安打1打点をマークしていた主軸に回せなかったとして、「スプリンガーが控えていたことがこの走塁ミスをさらに痛ましいものにしている」と訴えている他、同メディアは、「もし第7戦でブルージェイズが敗れれば、バーガーはこの一瞬の判断を長く引きずることになるだろう」と続けた。 非難の的となったプレーが、今シリーズの行方にどんな影響を及ぼすのか。すべての結末は、最終戦に委ねられた。 構成●THE DIGEST編集部