「目標は優勝」14年ぶり出場の桐蔭学園が京都橘を5発撃破!U-17日本代表FW瀬尾凌太が2ゴール
令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技が26日、福島県内で開幕し、住鉱エナジーマテリアルNARAHAピッチの第1試合では桐蔭学園高(神奈川2)と京都橘(京都)が対戦した。優勝した11年大会以来、14年ぶりの出場となった桐蔭学園が5-0の大勝で初戦を突破。27日の2回戦では初出場の学法石川(福島)と対戦する。
桐蔭学園の八条修監督が「初戦はインターハイ予選も緊張があって、なかなかいい試合ができないことが多かったので、心配していたが、神奈川の代表になったことで成長し、自信になっていた」と振り返った全国大会の初戦。FW瀬尾凌太(3年)が前線で起点となり、トップ下のMF八尋海斗(3年)が巧みなボールキープからチャンスを演出する桐蔭学園は両サイドのMF松居聖那(3年)、MF中西康和(3年)も積極的にドリブルで仕掛け、徐々に京都橘を押し込んでいく。
すると前半20分、DF松田朋拓(3年)の左CKにDF横山優雅(3年)が頭で合わせ、先制点。「セットプレーは練習してきたし、リーグ戦では決められてなかったので、ここで決めてチームを勝たせる気持ちでやっていた」というゲームキャプテンの一撃でリードを奪った。さらに前半28分にはエースのU-17日本代表FW瀬尾凌太(3年)がゴールほぼ正面の位置からのFKを右足で直接、豪快に決めて追加点。セットプレーからの2得点で2-0とリードを広げ、前半を折り返した。
京都橘もFW秋保宏樹(3年)がドリブルで仕掛け、MF河村頼輝(3年)が左サイドからのカットインで際どいミドルシュートを打った。MF野中瑛泰(2年)がボランチの位置から果敢に飛び出すなどゴールを目指したが、1点が遠い。すると後半11分、ベンチスタートとなっていたU-18日本代表FW伊藤湊太(3年)がピッチへ。前線でターゲットとなり、反撃に出たが、桐蔭学園は直後の後半12分、ショートカウンターから八尋のラストパスを瀬尾が決め切り、3-0と突き放した。
京都橘は後半19分、DF西山朝陽(3年)の右CKから伊藤が打点の高いヘディングシュートを放ったが、桐蔭学園守備陣が体を張って守る。伊藤投入後も「隣の上本(上本陸)とチャレンジ&カバーを意識してやった」というセンターバックの横山は「(全国出場を決めた)県予選の準決勝では3-0から2点決められていた。後半もしっかり締めて、(無失点で)終わらせられたのは良かった」と、完封勝利に胸を張った。
桐蔭学園は後半アディショナルタイムにMF渡邊慶二郎(3年)、FW武本陽向(1年)という途中出場2人も決めて、終わってみれば5-0。怒涛のゴールラッシュで2回戦へ弾みをつけた。横山は「目標は優勝。もう一回気を引き締めて、明日も勝ちたい」と、連戦となる2回戦・学法石川へ視線を向けた。