「SILK THE RICH」、今期売上100億円突破へ 効率的な販促、高リピート率、海外展開でデカコーン狙う
ザリッチが展開するヘアケアシリーズ「SILK THE RICH(シルクザリッチ)」の2026年7月期における売上高は、100億円に達する見通しだ。2032年7月期までに売上高1500億円を突破することを目指している。現在のリピート率は98%だという。 【画像】「SILK THE RICH」の商品群 サブスクとリテール(実店舗での販売)の両方の販路で販売を伸ばしている。さらに日本を含む18カ国に展開し、事業を急拡大している。「デカコーン企業」と呼ばれる、時価総額100億ドル(約1.5兆円)以上の未上場スタートアップ企業を目指している。 実業家の堀江貴文氏や総合格闘家の朝倉未来氏など、影響力のある株主の参画が、ブランドの認知度向上に大きく寄与した。 現在、月々の広告費にそれほど大きなリソースを割いていないという。一方、商品の原価率は約50%で、高品質の商品を提供しているという。 「仕込まれた広告では、もう消費者に見抜かれてしまうし、影響力のある人物をキャスティングするとなると費用負担が大きい。商品やブランドのビジョンに共感してもらい、影響力のある人物に株主として応援してもらうのが多角的に考えても最善だろう」(三浦裕太代表)と話す。 今夏には創業3周年を記念するパーティーを開催した。株主の堀江氏も登壇したほか、2年以上リピート購入している顧客数百人を招待した。パーティー参加の応募数は数千件あったという。 「SILK THE RICH」の香りは、世界的に人気がある香水の調香師が調合している。 男女約500人に独自調査を行ったところ、シャンプーを選ぶときは、男女ともにかなり香りを重視する傾向があるという。「香りに飽きた」という理由で、1カ月に1回、使うシャンプーを変える人も少なくないそうだ。 「『機能性は使ってみないと分からない』ので、まずは香りで選ぶ人が多いようだ」(同)と話す。 現在、ウェルシアやマツモトキヨシ、ココカラファイン、ツルハドラッグ、サンドラッグ、スギ薬局などの実店舗でも商品を展開している。ウェルシアの全店舗に導入できたことは、業界内でもインパクトが大きかったという。 商品の裏にQRコードを印刷し、ECサイトにアクセスできるようにしている。 「リテールでは特に、10代に人気が高い。これは意外な結果だった。香りによる異性への印象などが特に気になる若年層だからこそ、香りにこだわった当社の商品が受け入れられているのかもしれない」(同)と分析した。
日本ネット経済新聞