伊東市長が百条委に出頭 「19.2秒見せた」卒業証書の“チラ見せ”否定
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静岡県伊東市の市長から新証言です。卒業証書とされる文書の“チラ見せ”について「19.2秒見せた」と主張。この時間の根拠は、どこにあるのでしょうか。
詐称疑惑 田久保市長が出頭
「私は良心に従って真実を述べ何事も隠さず、また何事も付け加えないことを誓います」
静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)。自身の“学歴詐称疑惑”を調査する百条委員会に出頭しました。
田久保市長は、市の広報誌などに「東洋大学卒業」と記載していましたが、実際には「除籍」されていたことが分かっています。
委員
「自身の最終学歴は東洋大学法学部卒業と認識していた?」
田久保市長
「卒業できていない事実を知ったのは6月28日大学を訪れた時」
田久保市長は、卒業と思い込んでいた根拠の一つに自身が持つ“卒業証書”を挙げています。
委員
「これは本物の東洋大学の卒業証書のコピー。あなたが持っていた“卒業証書”と本物のコピー比べてどうですか?」
田久保市長
「拝見させていただきましたが、見比べるものを今持っていないので、確定したことは言えませんが特に問題はないのではないかと」
「19.2秒見せた」チラ見せ否定
市長の言う“卒業証書”を巡っては、議長らが提示を求めた際、“チラ見せ”したとされることが、話題になりましたが…。
田久保市長
「“チラ見せ”といった事実はありません。私としてはこうやって手で提示をして、約19.2秒見ていただいたと記憶している」
“チラ見せ”ではなく19.2秒。その秒数、どのように計ったのでしょうか?その後の会見で明らかにしました。
田久保市長
「(議長らとの)会話は録音の記録を持っている。それでストップウォッチで計った。19.2秒提示した後に議長からは『いいじゃん』とコメントをいただいた」
「(Q.録音を計ったら19.2秒ではなく10秒以下だったが?)私としましては19.2秒ちゃんと提示したと認識」
「(Q.ストップウォッチのスタートは?)私がこのように開いて提示をしたところをスタートとした」
「(Q.“卒業証書”を見せたら済むのでは?)今、私は公職選挙法違反で刑事告訴を受けている。取り扱いについては慎重に検討させていただいている」
伊東市議会の中島弘道議長が取材に応じました。
「(市長が)どこからどこまでの範囲を19.2秒と言っているか分からないが、一連のやりとりの中でそのくらいの時間があったかもしれないが、実際に私たちに見せてくれたのはそのうちの2回。2回ほんとにちらっと見せた、ちらっと見せたのが2回ということ」