ワクチン未接種者がはしかで死亡 劣化するアメリカの予防接種 推奨ワクチンは17から11に 米小児科学会はCDCを批判

 以前にも書きましたが、第2次トランプ政権になってからのアメリカは予防接種政策の劣化が止まりません。厚生長官のロバート・F・ケネディ・ジュニアは有名な反ワクチンの人物で、非科学的な「劣化」を重ねています。 予防接種「後進国」ニッポン ついに米国に追いつき、追い越すか ただし、日本が前進したわけじゃなく(https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20250627-OYTET50000/)

 もともと17のワクチンを推奨していたCDC(米疾病対策センター)ですが、2026年1月にこれを11にまで減らしました。子供の腸炎の原因になるロタウイルス感染症、冬に流行するインフルエンザ、A型肝炎などが推奨予防接種から外され、「医師と相談して決めるように」と推奨のレベルを落としたのです。 https://www.ajmc.com/view/cdc-reduces-us-childhood-immunization-schedule-from-17-to-11-diseases  感染症の大家であるPaul Offitは、動画でこの「劣化」を批判しました。また、アメリカ小児科学会(AAP)もCDCのこの「劣化」を批判し、独自の予防接種推奨スケジュールを公表、従来通り17の疾患をカバーすると公にしたのです。 https://www.youtube.com/watch?v=G7B7R4yZR2s https://www.ajmc.com/view/aap-breaks-with-cdc-maintains-broader-2026-childhood-and-adolescent-vaccine-schedule


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 ところで、日本の予防接種には定期接種と任意接種という分類があります。定期接種は予防接種法に基づき、市町村が提供するワクチンで、その多くは無料です。任意接種は原則、全額自己負担です。  定期接種は集団の流行を防ぐため、任意接種は個人の病気や重症化を防ぐために区別している、とよく言われます。  ちなみに、定期接種はさらにA類疾病とB類疾病というものに細分化されます。A類疾病は「社会全体の集団予防に重点をおく」とされ、B類疾病は個人の発病、重症化予防に重点がおかれるとあります。A類は基本的に公費で全額負担、B類は一部自己負担があります。B類の例としては、高齢者のインフルエンザや肺炎球菌ワクチンなどがあります。  あれ?鋭い方はお気づきになったでしょう。定期接種のB類疾病と任意接種、その概念がかぶってない??  そうなんです。実は定期接種B類と任意接種を明確に区別する、科学的、あるいは論理的な根拠は皆無なのです。  もっとゴーマンかましてよかですか。そもそも、定期接種と任意接種、さらには定期のA類、B類の区別には科学的、論理的な根拠は存在しないのです。全部デタラメ、詭弁(きべん)にすぎません。  例えば、定期接種A類には破傷風のワクチンが入っています。土から感染する感染症で、人から人には感染せず、「集団予防」はできません。日本脳炎もそうですね。蚊が刺すことで感染する日本脳炎も、周りがワクチンを打っていようがいまいが、個々人の感染リスク、発症リスクは変わりません。あくまでもその個人がワクチンを打つことで、自分の身を守るのです。  インフルエンザやムンプス(おたふくかぜ)は現在では任意接種や定期接種B類疾病になっていますが、これは個人防衛、集団防衛両方に資するワクチンです。ほらね、詭弁だったでしょ  アメリカの予防接種スケジュールは、基本的に「推奨する」ワクチンだけがリストアップされてきました。定期だの、任意だの、AだのBだのの区別はありません。その区別をする論理的、科学的根拠がないからです。有効で、安全で、推奨する価値が高ければ推奨するし、なければしない。ただそれだけなのです。日本の分類は全部、デタラメなのです。まじで。

読売新聞(ヨミドクター)
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