魔性の副社長・向井康二“黒木”のギャップに膝から崩れ落ちた『フェイクマミー』第2話

黒木竜馬(Snow Man・向井康二)のギャップに衝撃を受ける一幕があった物語序盤、そして人生のそばにおきたい言葉や、参考にしたい視点が語られ、「何か変わるのではないか」と明日の自分が楽しみになった終盤と、見どころが多かった『フェイクマミー』第2話。注目シーンを振り返っていく。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

“ニセママ”の花村薫(波瑠)は、ベンチャー企業社長・日高茉海恵(川栄李奈)の娘・いろは(池村碧彩)と共に柳和学園小学校の受験へと挑む。親子面接が近づくなか、父親役の副社長・黒木の到着が遅れていた。

父親不在のまま親子面接がスタート。そのころ、汗を光らせて走る黒木の姿があった。受付に到着する前にしっかり髪を整え、準備万端。若干遅れて面接へと挑んだ。到着するやいなや、薫が躊躇していた質問を引き取り、すらすらと答えた。

面接が無事に終わったあと、薫が称賛すると「あれくらいは当たり前に言えますよ」と黒木。続けて「僕のほうがあなたよりずっと前から2人を見てきたので、茉海恵さんの気持ちを語ったまでです。とはいえ、もうこれ以上巻き込まれるのはごめんって感じです……いろはまたね」と言い、小学校を後にした。

会社にとって大切な時期に、こんな危ない橋を渡っている場合ではない。ニセママ計画には反対のため、どこか薫に冷たい黒木。そんな黒木だが、「キュンとするな」と言うのが無理なほど、第2話では魅力的な要素が詰まっていた。

まず、抜群のスタイルなのでスーツが似合う。疾走シーンは汗がキラキラしていて、まるで憧れのあの人が運動会を走っているように感じる(髪を整える姿もいい)。面接での受け答えは理路整然としていて頼りがいがある。そして、薫には冷たいが、いろはには優しく「またね」と声をかける……。

特に最後の一言は、いにしえから受け継がれる「ギャップ」という手法にも関わらず、膝から崩れ落ちて、立ち上がれないほどの衝撃だった。普段、ピンと張り詰めた空気が漂っていてクールな印象もある分、こうしたギャップがあると余計に喰らってしまうのだ。恐るべし、魔性の黒木!

その後、無事に合格し、いろはの小学校生活がスタートした。そんななか、いろはが、茉海恵手作りの鍵盤ハーモニカカバーを使わず、既製品を使用していたことが発覚する。それを知った茉海恵は「気にいらないなら言えよ」と叱責するも「ママが作ってくれるものは全部大事だから」と涙を流すいろは。よくよく話を聞いてみると、クラスメイトがファスナーを強引に閉めようとして壊れたらしい。いろはは、事実を話すと部屋にこもってしまった。

同じことを繰り返して傷つけてばかりだ、と反省する茉海恵に対し、薫は「繰り返してはいないと思います。人って同じことを繰り返しているように見えても、少しずつ進んでいるんです。らせん階段みたいにぐるぐる回りながら上に」、「人の記憶も歴史も同じことの繰り返しみたいだけど、少しずつ前に進みながら上昇しています。いろはさんとの毎日も多分、そうやって変わっていってるんだと思います」と声をかけた。その言葉を受けて茉海恵は奮起する。

また、薫と出会ったことで茉海恵のワークスタイルにも変化が訪れた。いろはの件で、すべての責任を背負おうとする彼女に、薫は「臨機応変」という言葉を用いてこう語りかける。「人に任せるからできることってたくさんあるんです」。薫から学びを得た茉海恵は、自身の仕事でもその思考を取り入れ、業績を伸ばすきっかけを作った。

後退していた想いを、前進させてくれる『フェイクマミー』。人生は落ち込むことも多いが、「前に進んでいる」と思えるだけで少し顔を上げる余裕ができる。薫の言葉が、転んでもただでは起きない茉海恵の頑張りが、勇気や希望となって背中を押してくれるーー。

第3話は、トラブルを抱えた茉海恵が「仕事」と「子育て」の両立に悩む、そして薫の正体がついにバレる!?など波乱の予感。放送を楽しみに待ちたい。

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駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第3話が、10月15日に放送された。

羽山のマネージャー・明野圭(片山萌美)に関係がバレてしまった白崎由岐(新原泰佑)と羽山麻水(駒木根葵汰)。しかし、改めて互いへの想いを確かめ合い、明野を説得。これからのことも考えて、ふたりは一緒に暮らすことを選択する。

プライベートは絶好調。そんな中、白崎は憧れの演出家が手掛ける舞台「雨と懺悔」のオーディションを受けることになる。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

一緒に暮らすことを提案され、少し戸惑いを見せた白崎。しかし、セキュリティがしっかりしているところであること、互いの家を行き来するよりもリスクが低いことを挙げられ、羽山の提案に頷く。とはいえ、何よりも魅力的なのは一緒にいられる時間が増えることだろう。それに、互いの体のことを考えても、だ。仕事が終わったあとに、どちらかの家に行き、短い逢瀬の時間を重ねることを考えると、白崎としても安心できるはず。なにせ、白崎と会い、ほぼ寝ずに羽山は撮影現場に行くこともあったのだから。

前回の不穏さから一転、一緒に暮らす準備から暮らし始めるところまで、幸せがいっぱいである。

ふたりでインテリアショップに行き、新しい家具を選んでいる様子も、見ているだけでこちらがにっこりしてしまう。さすがに周りに顔がバレないように気をつけているが、もしふたりでいるところが見つかっても「仲が良いな」ぐらいで済みそうだ。とりあえず、決定的な瞬間を見られたり、撮られたりしないことが重要だ。もしかすると、1話で明野に目撃されるシーンがあったのは、ふたりのラブシーンにメリハリがつく良いきっかけだったのかもしれない。

その証拠に、自宅では糖度が上がった、ような気がする。キスをしなくても甘い、というか。

家で料理をしている羽山。そこに帰ってくる白崎。

手がふさがっている羽山は白崎にソースを取ってと言うが、白崎はくっついて離れない。

「あんまりかわいいことされても今はなにもできないよ」と羽山。それに対して白崎は「口はあいてるじゃん」。

見ているこっちが「キャーッ!////」と派手に叫び出すかと思ってしまった。甘い。

そんな中、白崎は青山慶一郎(中村まこと)演出の舞台『雨と懺悔』のオーディションを受けることに。羽山と白崎の甘いシーンから一転、オーディションシーンはピリピリとした緊張感がある。また、ここでは妙に白崎に絡んでくる俳優・黒木蛍太(夏生大湖)の姿が。関わり方がライトというよりは、ねっとり、という雰囲気。白崎に対して抱いている感情はポジティブなのか、ネガティブなのか、今のところは分かりづらい。

そして、黒木の存在よりも大きなトピックは、羽山も舞台のオーディションを受けていたということ。それも、白崎と同じ役で。つまりふたりはライバルということになる。オーディション会場で顔を合わせたふたりは揃って驚きの表情を浮かべた。

ドラマで共演はしているけれど、もちろん、それぞれさまざまな仕事を日々こなしている。どうやら、一緒に暮らし始めても互いの仕事についての話はしていないようだ。このオーディションへの参加が、ふたりの関係にも少なからず何かしらの影響を与えることは必至だろう。

それにしてもこうなってくると、家では何の話をしているのか気になってくる。一緒に観た映画の話とか、明日の夜は何を食べるかとか? 仕事の愚痴はどちらもしなさそう……など想像が膨らむが、そのあたりはまさに観ている側の想像にお任せします、というところなのかもしれない。

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駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第2話が、10月8日に放送された。

恋人として幸せの絶頂にいる白崎由岐(新原泰佑)と羽山麻水(駒木根葵汰)。一緒にいられる時間が愛おしくて仕方がないのが伝わってくる。隙あらば互いに触れあい、キス。しかし、少し行き過ぎた。部屋の前でキスをしているところを、羽山のマネージャー・明野圭(片山萌美)に見られてしまう。

その場は羽山を促し、白崎には「気をつけて帰ってね」とだけ言って立ち去った明野。しかし、そのあと、明野は羽山に白崎と別れるよう促す。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

最初に見られてしまったのがマネージャーでよかったのか、悪かったのか。いや、ファンやマスコミに見られるよりはずっと良かっただろう。

しかし、人気俳優のマネージャーとしてふたりの関係を看過できるはずがない。多くの作品に出演し、CMも引く手数多。それは全て「羽山麻水に商品価値があるから」と明野はきっぱり。

羽山はそれに対し、自分はアイドルでもないし、ただの人間だと反論する。だが、明野はさらに「同性愛について十分理解が進んでいるとは言えない」と釘を刺す。俳優という仕事柄、ひとつのイメージが固定化されるとプラスにもマイナスにも働く。今回、羽山の場合は白崎との関係が表沙汰になればマイナスに働く可能性がある。明野の「白崎を心の支えにしている人もいる」という言葉も観ている側としては沁みる人もいるのではないだろうか。

俳優同士の恋愛だからこそ、の悩みだが、自分だけではなく白崎への影響も考え、羽山は悩む。

後半は劇中ドラマ『昼のゆめ』の撮影とリンクしながら物語が進んでいく。

「別れよう、俺たち」と涼二に切り出す拓海。本編とシームレスにシーンが挟み込まれるため、一瞬白崎が羽山に言ったのかとドキリとしてしまった。

が、羽山自身も「拓海」の言葉に考えるところがあるよう。もちろん、白崎も羽山の変化に気がついている。ただ、羽山も多くは語らない。明野から言われたことについても「別れろと言われた」と話すだけ。撮影中の合間に話しているからどうしてもさえぎられてしまう、というところもあるが。

そんな中、涼二と拓海の別れのシーンの撮影が始まる。

別れを切り出した拓海に了承する涼二。そのまま立ち去ろうとする拓海を追いかけ、後ろから抱きしめる……が、これはリハーサルのときとは違う動きのよう。涼二と羽山の心がリンクしたのだろうか。「絶対に別れたくない」そんな強い気持ちが溢れてしまったのか……それが、撮影を見ていた明野にも伝わる。

そして、もちろん白崎にも。ふたりきりになると羽山に「芝居ですよ」と言う白崎。そして強く「俺、別れる気ないんで」ときっぱり。きっと羽山もその言葉が欲しかったんだろうな、ということが表情から伝わる。白崎を愛おしそうに見つめる羽山からは本当に愛にあふれていて……移動中の車の中でしばし居眠りをし、マスコミに囲まれる夢を見ていた羽山。明野から別れるように告げられてから、作中で表現されていることの何倍もいろんなことを想定したのだろう。それが、白崎の一言で全部消えたのではないだろうか。

今回のことを踏まえて、白崎に一緒に暮らすことを切り出した羽山。ふたりで引っ越すならぜひともセキュリティが万全で、内廊下の、外から内部が見えないマンションにしてほしい。ただ、一緒に暮らすと小さなところで自然と共通点が出てしまうのも事実。関係を疑われるきっかけにもなりかねない。でも、頻繁に白崎が羽山の家を訪れるより安全なのだろうか。

とは言え、決まっていることは、ますますふたりの愛が深まるということ。次回からはさらに甘いシーンが増えそうだ。

第2話の視聴はこちらから

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駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第1話が、10月1日に放送された。

ドラマ『昼のゆめ』をきっかけに注目を浴びることとなった白崎由岐(新原泰佑)。Season2では人気俳優・羽山麻水(駒木根葵汰)と恋人同士になった2人の物語が描かれていく。

羽山だけではなく、白崎も人気が出始め、外でのデートは困難になるが、ふたりは自宅で会い、愛を深めていた。

そんな中、『昼のゆめ』の続編スペシャルドラマも決定。公私ともに順調だと思われた羽山と白崎だったが……。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

仕事を終え、羽山の家へと急ぐ白崎。家の玄関を開けようとすると、先にドアが開く。待ちきれなかったかのように羽山が白崎を引き寄せキス、キス、キス。

そのままもつれ合うようにキスを交わしながら、ベッドへ。

すでに時計は深夜1時を過ぎている。羽山は朝5時に家を出なければならないというのに。白崎は羽山の体を気遣いつつも、欲に抗えず体を重ねる。

付き合い始めて、溢れんばかりの「好き」の気持ちを表現するには十分すぎるほどだった。冒頭から圧倒されてしまった。

1話は全体を通して、とにかく羽山と白崎が互いに想い合っていることを丁寧に描いていたように思う。

白崎を慈しむように見つめる羽山の瞳。羽山の前ではかわいらしさが増す白崎。「性欲に勝ちたい」と言いつつも、互いを求めあうことを抑えられないふたり。

『昼のゆめ』の続編スペシャルドラマの顔合わせでは、互いの視線が絡み合っている時点ですでにしっとりとした空気がふたりを包んでいる(そんなふうに見つめあっていたら周りにバレちゃうよ、とも思いつつ)。

そんなふたりを照らす光の演出も印象的。どのシーンも柔らかく、繊細だ。まるでふたりの愛を祝福しているよう……と見えるのは、あまりにも羽山と白崎が幸せそうな表情をしているからだろう。

ラブシーン以外でも愛は伝わってくる。羽山が早めに帰ってくるからと夕飯の支度をする白崎。用意したメニューは流しそうめん! 羽山が忙しくて夏を楽しめなかったから、というアイディアだ。やることがかわいい。そしてそれを温かく見守る羽山。もう幸せが詰まり過ぎているので1話分、まるっと流しそうめんをやりながらふたりの雑談……というターンでも構わない、という気分になってくる。

ただ、ふたりは芸能人である。一緒に出掛けるぐらいは許されるかもしれないけれど、外で恋人らしいことをするのはNGだ。

作中で、マネージャーの篠田(橋本淳)が白崎に語り掛ける場面があった。

「売れるのは難しい。でも、売れ続けるのはもっと難しい」

熱愛の報道が万が一出れば、歓迎するファンもいるだろうが、ファン離れがないとも限らない。特に白崎は売れ出したばかり。恋に溺れているわけにもいかないのだが、キスしているところを羽山のマネージャー・明野(片山萌美)に見られてしまう……。

実は冒頭から感じていた。玄関先でそんなにキスをしていていいのか? と。篠田が白崎にセキュリティ面の問題があるからと引っ越しを勧めていたけれど、その前に気をつけることがあるのでは? という話である。それもまた、恋人になって幸せにいるからこその行動かもしれないが……。

『昼のゆめ』の顔合わせのシーンでは、想い合っているふたりが両想いになってからその先の物語の難しさについて語られていた。この作品、『25時、赤坂で』もまさに同じ。

「本当の恋愛は結ばれて終わりじゃない」。結ばれた先の羽山と白崎は何を見せてくれるのか。新たなスタートを切った作品を、ふたりの関係を、見守っていきたい。

第1話の視聴はこちらから

第2話の予告編はこちら


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