日経平均は3日ぶり反落 最高値更新後に利益確定 方向感欠く
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落し、前営業日比168円02銭安の4万3546円29銭で取引を終えた。買いが先行した朝方は史上最高値を更新する場面があったが、短期的な過熱感が意識され、買い一巡後は主力株を中心に利益確定売りが優勢になった。一方、下値では押し目買いが入って下げ渋り、方向感に乏しかった。
日経平均は取引時間中の史上最高値を更新して寄り付き、一時162円高の4万3876円42銭に上昇したが、その後は利益確定売りが強まって一時300円安となる場面があった。8月上旬からの急ピッチな上昇を経て、市場では短期的な過熱感がくすぶっている。
日経平均は売り一巡後、押し目買いを支えに下げ渋った。「売る理由は利益確定ぐらいしかない一方、株価パフォーマンスの良さから、海外短期筋は買いを入れやすい面もある」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。
市場では下値の堅さが意識されたが「積極的に上値を買う材料もない。ジャクソンホール会議にかけて様子見が続きそうだ」(増沢氏)との見方もあった。
TOPIXは0.14%安の3116.63ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.14%安の1604.16ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆0780億9500万円だった。東証33業種では、値上がりは医薬品や不動産、倉庫・運輸関連など23業種、値下がりはその他製品や銀行、非鉄金属など10業種だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.05%高の800.62ポイントと4日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1055銘柄(65%)、値下がりは511銘柄(31%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab