PerplexityのAIブラウザ「Comet」が無料公開。丸投げでタスク完了!(ライフハッカー・ジャパン)
Perplexityが開発したWebブラウザ「Comet」は、そのAI機能に加え、強気な価格設定でも大きな注目を集めてきました。 しかし先日、Perplexityは「Comet」を無料公開することを発表しました。 当初、月額200ドル(約3万円)の「Perplexity Max」ユーザー限定で先行アクセスが開始され、その後、月額20ドル(約3,000円)の「Perplexity Pro」ユーザーにも開放されました。 それでも、ほとんどのWebブラウザが無料であることを考えると、この価格がネックとなり試用をためらっていた人も少なくないでしょう。 もしあなたがその1人なら、朗報です。 Perplexityは「Comet」を試したい人なら誰でも無料で利用できるようにしたのです。 Perplexityの有料プランに登録する必要も、アカウントを作成する必要さえありません。サインインしたユーザー向けの機能も一部用意されているようですが、基本的には誰でもすぐに使えます。 CometはChromiumをベースに構築されているため、ChromeやEdgeといった他のChromium系ブラウザを使っている人なら、すぐに馴染めるはずです。
インストールからセットアップまでの流れも、他のブラウザと何ら変わりません。 Perplexityの公式サイトへアクセスし、「Download Comet」を選択 既存のChromeプロファイルをインポートしたり、プロフィール写真や名前を設定したりすればセットアップが完了
このブラウザの売りの1つは、AIアシスタント機能です。 他のAI搭載ブラウザと同様に、Cometにもチャットボットが組み込まれており、閲覧中のWebページの内容について質問するなど、様々な対話が可能です。 そして、CometのAIの真骨頂は「エージェント機能」にあります。これは、ユーザーに代わってAIが具体的なタスクを実行してくれるというものです。 たとえば、AIアシスタントに特定のWebサイトへ移動するよう指示すれば、その通りに実行してくれます(もっとも、これは自分でURLを入力するより速いかは微妙なところですが)。 また、ページ上の特定のリンクを開くよう指示すると、AIがマウスカーソルを操作するようにそのURLを選択してくれます。 試しにアシスタントにLifehackerを開いてもらい、その後「ダークウェブを閲覧する方法」という記事をクリックするように指示しました。 アシスタントは両方の操作を実行し、ダークウェブの記事の要約まで表示してくれました。 Perplexityによれば、以下のようなもっと複雑なタスクもリクエストできるとのこと。 メールの下書き作成 Webサイトの構築 商品の購入 引用の作成 カレンダーへの予定追加 ChatGPTやGeminiのように音声モードも搭載されており、話しかけてブラウザを操作することも可能です。
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正直なところ、自分のWebブラウザにエージェントAIを組み込むことが、インターネット体験を向上させるために本当に必要なのか、まだ確信は持てません。 この種のテクノロジーが未だに頻繁にミスを犯すことや、未知のセキュリティリスクを考えると、自分のブラウジングに関するタスクをすべてAIに任せたいとは、今の時点では思えないのです。 とはいえ、興味があるなら、1円もかけずに試せるようになったのは大きな進歩です。 一度、ご自身の目で確かめてみる価値は十分にあるでしょう。 著者紹介:Jake Peterson Lifehackerのシニアテクノロジーエディター。ニューヨーク大学で映画とテレビの美術学士号を取得し、ライティングを専攻。2016年からテクノロジー関連の仕事を専門的に手がけ、ニューヨーク5番街のApple Storeでテクニカルスペシャリストとして働きはじめた。その後はウェブサイト「Gadget Hacks」のライターとして活躍。その間、iPhoneとAndroidに関するニュースやハウツー記事を数千本執筆・編集し、SamsungやGoogleの製品発表会のライブデモも取材。2021年にLifehackerに移籍しあらゆるテクノロジーについて執筆している。 Source: Perplexity
ライフハッカー・ジャパン編集部