2セットダウンのシナーが肩を負傷したディミトロフの途中棄権で4回戦に勝利 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で第19ードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第1シードのヤニク・シナー(イタリア)から2セットを連取したが、第3セット2-2としたところで肩のケガを理由に棄権したためシナーのベスト8進出が決まった。 第2ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したディミトロフは5-3から5-5に追いつかれたあと2ゲームを連取して第2セットも奪ったが、第3セット第4ゲームの40-15からサービスエースを決めた際に肩を負傷してコートにうずくまった。 ディミトロフはメディカルタイムアウトを取って一旦コートを離れたが、試合続行は不可能と判断してリタイアしたため2時間8分で試合が終了(シナーから3-6 5-7 2-2)した。 同大会に5年連続出場となる23歳のシナーは、2023年に準決勝まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績。四大大会で初めてトップシードとなった昨年は、準々決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に7-6(7) 4-6 6-7(4) 6-2 3-6で敗れていた。 フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)に6-4 7-6(4) 4-6 6-7(3) 6-7(2-10)で惜敗したあと2週間前のハレ(ATP500/グラスコート)でプレーしたシナーは2回戦でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に6-3 3-6 4-6で逆転負けを喫し、グラスコートで2試合(1勝1敗)しかこなせず今大会を迎えている。 この結果でシナーは、ディミトロフとの対戦成績を5勝1敗とした。グランドスラム大会では昨年のロラン・ギャロス準々決勝で顔を合わせ、シナーが6-2 6-4 7-6(3)で勝っていた。 今大会でのシナーは1回戦で同胞のルカ・ナルディ(イタリア)を6-4 6-3 6-0で、2回戦でアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)を6-1 6-1 6-3で、3回戦ではペドロ・マルチネス(スペイン)を6-1 6-3 6-1で破って16強入りを決めていた。
シナーは次のラウンドで、第10シードのベン・シェルトン(アメリカ)と対戦する。シェルトンは4回戦で、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を3-6 6-1 7-6(1) 7-5で下して勝ち上がった。