米国株式市場=主要3指数が最高値、利下げ再開を好感 インテル急騰

9月18日、米国株式市場は、主要3指数が終値ベースで過去最高値を更新した。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[18日 ロイター] - 米国株式市場は、主要3指数が終値ベースで過去最高値を更新した。前日は米連邦準備理事会(FRB)が昨年12月以来6会合ぶりに利下げを決定。この日は半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabインテル(INTC.O), opens new tabに50億ドル出資すると発表したことを受け、インテルが急騰した。
インテルは22.8%上昇し、1987年10月以来の大幅上昇を記録。エヌビディアも3.5%高となった。これを受けてフィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは3.6%上昇。ハイテク株比率が高いナスダック総合(.IXIC), opens new tabやS&P500情報技術指数(.SPLRCT), opens new tabを押し上げた。小型株指数のラッセル2000(.RUT), opens new tabは終値での最高値を更新。小型株は低金利環境でアウトパフォームする可能性が高い。FRBのパウエル議長は17日、雇用市場の軟化が優先事項だと強調し、今後の会合でさらなる利下げを行う可能性を示唆した。CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「市場は景気下支えと割高なバリュエーションの正当化を求めており、金利低下の見通しはその一助になる」と述べた。
米労働省が発表した9月13日までの1週間の新規失業保険申請件数は、3万3000件減の23万1000件となった。急増基調は反転したが、労働需要と供給がともに減少したため、労働市場は軟化している。LSEGがまとめたデータによると、市場は年内に約44.2ベーシスポイント(bp)の利下げを織り込んでいる。クラウドストライク(CRWD.O), opens new tabは12.8%上昇。少なくとも9つの証券会社が目標株価を引き上げた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.87対1の比率で上回った。ナスダックでも2.5対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は193億株。直近20営業日の平均は166億7000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: