トランプ大統領が20日に議会訪問-減税案早期可決を共和党議員に促す
- 共和党内では支出削減や州・地方税控除引き上げなど巡り意見が対立
- ジョンソン下院議長は自身が設定した週内の本会議法案可決を目指す
トランプ米大統領は20日に連邦議会を訪れる。政権の目玉政策である減税案を盛り込んだ法案の早期可決に向け、共和党下院議員に意見の相違を克服して団結するよう促す。
共和党議員の間では、法案の柱である減税を巡り広範な合意があるものの、メディケイド(低所得者向け医療保険)やフードスタンプ(低所得者向け食料支援)などのプログラムの削減規模といった問題で対立が解消されずにいる。
このほか、グリーンエネルギー税額控除の廃止ペースや、焦点の一つである州・地方税(SALT)控除引き上げの規模に関しても妥結に至っていない。
ジョンソン下院議長(共和)は自身が設定した週内の法案本会議可決を目指しており、同党議会指導部は議員グループとの交渉を進めている。
16日には下院予算委員会で法案採決が行われたものの、一段の歳出削減を求める一部共和党議員の造反もあっていったん否決され、週末の交渉を経て18日にようやく可決された経緯もある。
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トランプ氏は造反議員の言動を「スタンドプレー」と呼んで批判。党内対立に終止符を打って本会議での法案採決に向けたプロセスに着手するよう議員に呼びかけている。
原題:Trump Plans to Rally Fractious House Republicans on Tax Cuts (1)(抜粋)
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