【漫画飯】サンマ豊漁の今こそ試したいレシピ 『きのう何食べた?』の「ガーリック焼き」 / 実際に作ってみた

みなさんご存知の通り、今年(2025)はサンマが豊漁だ。ここ数年、不漁だった分を取り戻さんとする勢いで素晴らしい。しかも肉厚で食べ応えがあるのだから、最高である。

毎日塩焼きでも良いが、たまには違うレシピも……という時にちょうど良いレシピがある。漫画『きのう何食べた?』の17巻に登場する「サンマのガーリック焼き」だ。

・作品のシーンによく合うガーリック焼き

『きのう何食べた?』は、かなり端的に説明すると弁護士の史朗(シロさん)と美容師の賢二(ケンジ)の日常を描いた作品だ。テレビドラマ化もされているので、ご存知の方が多いだろう。

ストーリーの面白さはもちろん、登場する料理の美味しそうなこと。常日頃食べたい、飾らず作りやすいラインアップが占めるところも魅力的だ。レシピ本としても非常に優秀なことは言うまでもない。

本サイトでも過去に「鮭とごぼうの炊き込みごはん」などを再現したが、こちらもまた美味しかった。

今回チャレンジするのは冒頭に書いた通り「サンマのガーリック焼き」である。作中ではちょびっとしんみりしながらも未来に思いを馳せる、といったシーンで出てくる。

その空気感にとてもよく合う一皿で、改めて作者(よしながふみさん)のセンスに脱帽。サンマが豊漁ということを抜きにしても、是非とも試してみたくなるメニューなのだ。

・超有益情報

「サンマのガーリック焼き」という名の通り、オリーブオイルを垂らし熱したフライパンで、ニンニクとサンマとを焼くといったシンプルなもの。魚焼きグリルを、汚さず済ませられるところも素晴らしい。

そしてサンマを焼いて終わりでなく、レモン汁と柚子胡椒を混ぜたタレを付けるところがシロさん流。詳しい手順や分量については漫画で確認いただきたいが、とにかくこのタレが良い。

ニンニクとサンマとをタレに付けて食べるのだけれども、これがたまらなく美味しいのだ。特に今年のように脂の乗ったサンマであれば、尚のこと相性が良い。

ジューシーでニンニクの香ばしさも漂うサンマをレモンが程よくさっぱりさせてくれ、柚子胡椒でキリリとしめてくれる。いくらでもサンマを食べられちゃいそうな、ある意味危険なタレである。

ちなみに作中に小さく書いてあるのが、スダチやカボスが手に入れば、そちらで代用しても良いとのこと。レモンとはまた少し違う味わいを楽しめそうだ。

それにしても、いやはや。難しいことは何もしていないのに、ちょっとしたひと手間でこうも旨くなるだなんて。相変わらずシロさんは料理上手だなあと、感心せざるを得ない。

ご想像通り、こちらのタレはサンマ以外にも肉や豆腐、何にでも合うこと間違いなし。まさに万能だ。我が家の定番ダレとして、今後ご活躍いただくことに決定である。

毎度このようにして『きのう何食べた?』は魅力的なストーリーだけでなく、日々の暮らしに超有益な情報が詰まっているのだから天晴だ。これからもちょこちょこ、シロさんレシピを参考にさせてもらいます。

参考リンク:きのう何食べた? 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.

▼材料がシンプルであるところも嬉しい

▼シロさんがあわせて作っていた「パプリカのきんぴら」も美味しかった

▼今秋はサンマが美味しくて幸せ。週に2回は食べているのでアレンジメニューがありがたい

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