"即席ライト"谷川原を絶賛…日本ハム戦は「ワクワクドキドキ」 小久保監督の一問一答

徹底した独自取材、データ分析選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

 ソフトバンクは17日、西武戦(みずほPayPayドーム)に臨み11-8で勝利した。先発のリバン・モイネロ投手は5回1失点で11勝目。その後は3人のリリーフ陣が登板した。打線は2回に一挙7得点。牧原大成内野手、中村晃外野手、栗原陵矢内野手が3者連続でタイムリーを放つなど、試合の主導権を握った。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

●試合前

――午前中は筑後を視察。 「柳田(悠岐)と話をしに。まだ守備をしていないでしょう。こっちが求めているところの話をした方がいいかなと。きょうは元気そうでしたね。打球捕していましたよ。週末に守りが入っているみたいです」

――話の内容は? 「守備に就くのが条件なので、そんなところです」

――ふくらはぎを痛めてリハビリ中の今宮健太選手の方針は? 「週末の2軍戦には出る方向だそうです」

――正木智也選手は実戦復帰を果たした。 「まだ制限付きでしょう? 制限があると1軍では難しい。今年手術したばかりだしね」

――そういう方向性で進んでいる。 「だって、プレーで飛び込めない選手は難しいでしょう。みんな体を張っているわけですからね」

――近藤健介選手は守備練習をしていた。 「ちょっとよくなっている。フリーバッティングはするみたい。(スタメンは)きょうはないです」

――17日の西武戦、18日の日本ハム戦とローテーションは入れ替えなかった。 「そこ(リバン・モイネロ投手と大関友久投手)を入れ替えるのはやめておこうと。でもその話をしたのはだいぶ前なので」

――連戦ではない、というのはやりづらい? 「他のみんなもそうでしょう。日本ハムもきょう楽天で、あしたこっちに来るんでしょ? 9月はそんなものだし、条件は一緒です」

――9連戦のローテーションは? 「ある程度は倉野信次コーチと話して決めています。ポイントもあるけど、それも含めて。軸になるピッチャーは決めていますね。9連戦だとどうしても空きが出るので」

3点差に迫られるも「杉山には良かったセーブ」

●試合後

――最後は杉山一樹投手が出る展開となった。試合を振り返って。 「杉山はまさか出番があると思っていなかった。モニターを見たらめちゃくちゃゆっくりしていた。まあ、3点ありましたから。彼は途中からクローザーになって、タイトルを狙えるところまできている。彼にとっては良かったセーブだと捉えてもらったらいいんじゃないですか」

――打線はよくつながった。 「武内から見事な集中打でした。ノーアウト満塁で最初のバッターがアウトになった中で、(周東)佑京のフォアボールが大きかったです。あの回がゼロで終わらなかったのが、きょうの良い流れになったポイントでしょうね」

――サウスポーの武内投手に対して左バッターを1番から5人並べた。 「左の方が対戦打率は悪かったんですけど。あんまり左を苦にする打者陣ではない。だから、あんまり気にせず行きました」

――谷川原健太選手が右翼で先発。 「モイネロの状態があんまり良くない中で先制ホームランを打たれて、またボール、ボールで、ストライクを取りに行った真っすぐだった。あれがツーベース、スリーベースだったら、あの回もう1点という感じでしたので。“即席ライト”なんですけど、過去に2軍でやっていたこともあってね。非常にスタートも早いですし、あとはセーフティバントもそうですしね。左投手への対応も含めて彼の働きは素晴らしかったです」

――モイネロ投手の投球については。 「本人も思うように体が動いていない。フラストレーションが溜まったと思うんですけど。点差もあったので、来週を見据えて思い切って代えました」

――5回を終えたタイミングは直接、話をしていた。 「最初ピッチングコーチに行かせたんですけど、無理やり投げさせることもないかなということ。きょうはあそこで、お役御免です」

――明日は日本ハムとの直接対決。大関投手が先発。 「もうここまで来たら、思い残すことなく、ワクワク、ドキドキしながら、明日の一戦を取りに行きたいと思います」

2回に7点…主導権を握ったポイントとは

――杉山投手を出す展開となったが、この時期は結果が全て。 「勝てばね。投手の今後を見極めるため、というのもあったので」

――谷川原選手の起用は、近藤選手が欠場した影響もあった。 「武内からホームラン打っているからね。外野でいくという話は2週間ほど前からしているし、その出番がきたということです」

――上茶谷大河投手は被弾が続いた。 「今から話はしますけど、無理やり投げさせたところもあるので。1軍でそんなに見ていないし、ロッテ戦だけでは判断がつかないということだったので。今から話はします」

――大量得点を奪った中、ポイントとなったのは周東佑京選手の四球だった。 「向こうの自滅といえば自滅なんですけど、ボール球を振らなかったしね。佑京も、次の(柳町)達もそうですし、牧原(大成)も追い込まれてから打ってくれた。あそこがつながって、ほぼ勝負ありましたね。その後も得点がなくても3者凡退がなかったし。いい攻撃だったかなと」

――18日は日本ハム戦。 「勝てば有利になりますからね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)

関連記事: