大谷翔平、リアル二刀流弾で史上6人目の2年連続50本塁打 投手で50奪三振到達で史上初の二刀流「50―50」も達成
◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が16日(日本時間17日)、本拠地・フィリーズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。3試合ぶりの50号を放ち、史上6人目の2年連続50本塁打を達成した。大谷は投手としてこの日の初回に50奪三振に到達しており、史上初の50奪三振&50本塁打の二刀流「50―50」も成し遂げた。MLB公式サイトで各種記録に精通するサラ・ラングス記者によれば、50本塁打を記録して投手として奪三振を記録したのは大谷を除けば、1921年に59本塁打&3奪三振のベーブ・ルースだけだという。
4―6の8回先頭で迎えた4打席目、2番手右腕ロバートソンの90・2マイル(約145・2キロ)の内角高めカットボールを振り抜くと、打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、角度37度で発射された打球は、高々と舞い上がり、右翼ブルペンに飛び込んだ。
3年連続の本塁打王に向けては9日(同10日)にリーグ最速で50号到達したライバルのシュワバーが前日15日(同16日)に2位の大谷の目の前で3戦連発となる53号を放ち、4本差をつけていたが、直接対決第2ラウンドでは大谷が“やり返し弾”で再び3本差に迫った。
大谷が「DHよりスムーズに打席が過ごせる」と話す二刀流出場の日では8月6日(同7日)の本拠地・カージナルス戦以来、今季4本目のアーチ。投手として初回に注目の初対決となったシュワバーにメジャー公式戦では自己最速タイの101・7マイル(約163・7キロ)を計測するなどして見逃し三振に封じ、今季50奪三振をマーク。そして今度は打者として力を見せつけた。
13日(同14日)の敵地・ジャイアンツ戦では今季球団最長となる飛距離454フィート(約138・4メートル)の49号特大ソロ。偉業達成に王手をかけ、ロバーツ監督も「(2年連続50号は)とても難しいことだし、そうそう起こることではない。それだけ翔平が特別な選手だということだ」と期待していた。ホームの大観衆の前で、大谷は改めて特別であることを証明した。
◇大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本★
▽24年 54本★
▽25年 50本
◇2年連続50本塁打の達成者
▽B・ルース(ヤンキース) 1920~21年/27~28年 54、59本/60、54本
▽M・マグワイア(アスレチックス、カージナルス) 1996~99年 52、58、70、65本
▽K・グリフィー(マリナーズ) 1997~98年 56、56本
▽S・ソーサ(カブス) 1998~02年 66、63、50、64本
▽A・ロドリゲス(レンジャーズ) 2001~02年 52、57本
▽大谷翔平(ドジャース) 2024~25年 54、50本