銀の靴を履いた咲妃みゆ、ミュージカル「クワイエットルームにようこそ」ビジュアル解禁(コメントあり)
COCOON PRODUCTION 2026「クワイエットルームにようこそ The Musical」の公演ビジュアルが公開された。
「クワイエットルームにようこそ」は、2005年に単行本が刊行された松尾スズキの小説。“クワイエットルーム”と呼ばれる女性専用の精神病院を舞台に、主人公の佐倉明日香と患者たちとの交流、明日香と彼女のパートナー・焼畑鉄雄の独特な関係が描かれる。2007年には松尾自らの脚本・監督で映画化された。今回は松尾の作・演出でミュージカルとして立ち上げられ、音楽を宮川彬良、振付をスズキ拓朗が担当する。
公開されたビジュアルは、原作小説にも登場する銀の靴を履いた、バツイチのフリーライター・明日香役の咲妃みゆの姿をはじめ、“オズの魔法使いの要素”がちりばめられたデザインとなり、明日香のパートナーで放送作家の鉄雄を演じる松下優也や、昆夏美、皆川猿時、桜井玲香、池津祥子、猫背椿、宍戸美和公、近藤公園、笠松はる、りょう、秋山菜津子の姿が収められた。
公演に向け、咲妃は「この作品の見どころの一つは、全ての登場人物が複雑な感情や思考を抱えながら生きている“様”だと思います。そして佐倉明日香さんは、一生懸命がゆえに自分自身を見失った人だと感じています。お役に向き合い、松尾さんの演出を全身で受け止め、私自身が持つすべての力を注いでお応えしたい」と意気込みを述べた。
また、公演日程も明らかに。来年1月12日から2月1日まで東京・THEATER MILANO-Za、7日から11日まで京都・ロームシアター京都 メインホール、22・23日に岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場で上演される。東京公演のチケットは11月29日10:00に一般販売がスタート。出演者のコメントは以下の通り。
咲妃みゆコメント
爽快感と切なさと刺激を感じられる松尾スズキさん作品の大ファンで、いつか一緒に創作させていただきたい、作品の一部になりたい、という夢を抱いていましたので、出演が決まった時は飛び上がるほど嬉しかったです。この作品の見どころの一つは、全ての登場人物が複雑な感情や思考を抱えながら生きている“様”だと思います。そして佐倉明日香さんは、一生懸命がゆえに自分自身を見失った人だと感じています。お役に向き合い、松尾さんの演出を全身で受け止め、私自身が持つすべての力を注いでお応えしたい。信頼する共演者の皆さんをはじめ、作品に携わられる方々と力を合わせて、この喜びと興奮を原動力にして挑みたいと思います。
松下優也コメント
松尾スズキさん作品への参加は想像もしていなかったので、本当に嬉しいです。松尾さんが描く人物は人間味に溢れていて可愛くて愛おしく、独特の言葉で書かれているセリフはテンポ感があって面白い。僕が演じる焼畑鉄雄は主人公・佐倉明日香の同居人で頼りない人物という印象。どういう歌になるのか想像がつきませんが、松尾さんが「キンキーブーツ」をご覧になった時に僕に歌ってほしい音楽が浮かんだそうなので今から楽しみです。生みの苦しみと同時に達成感を味わうことができる新作ミュージカル。松尾さんがつくり出す世界に全力で飛び込んで、ミュージシャンとして俳優として今まで培ってきた芝居も歌もすべて活かしたいと思っています。
昆夏美コメント
松尾スズキさんとは「シブヤデマタアイマショウ」(2023年)で1曲共演させていただきましたが、とても楽しい時間だったのを憶えています。以前から大好きな松尾さんの舞台にずっと立ちたいと思っていたので、今回出演が決まって本当に嬉しいです。ワクワクドキドキする共演の皆さんのお芝居を稽古場から見られることも、以前ダブルキャストでご一緒した咲妃みゆさんと初めて目と目を合わせてお芝居できることも本当に楽しみです。閉鎖的な世界観をミュージカルという開放的な表現でどのようになるのかも楽しみ。その中で私はミステリアスで異質感のある少女ミキを演じますが、作品にスパイスを効かせられる存在でいたいなと思っています。
皆川猿時コメント
映画化された時もビックリしましたけど、今回はタイトルに「The Musical」とついていてドキドキしてます。「The Musical」なのに大人計画の人たちも出ることになっちゃった。まあでも、多様性の時代ですから、いろんな役者がいるんだな~と、温かい目で見守ってください。なんなら薄目でお願いします(笑)。歳を重ねてますます優しくなってきた松尾さんの、予想もつかないドキッとする演出、今から楽しみです。こないだ映画を見返したら、宮藤官九郎さんがすごく良くて(笑)。「The Musical」ではその役を松下優也くんが演じます。俺は松下くんのこと大好きなんですけど、彼は俺のことをどう思ってるんだろう。10年ぶりの共演。振り向かせた~い。
桜井玲香コメント
いつかご一緒してみたいと思っていた松尾スズキさんの作品に初めて出演します。共演の皆さんも初めましての方が多いので、今から少し緊張しています。これまでにご一緒したことのある、素敵で大好きな咲妃みゆさん、昆夏美さん、猫背椿さん、音楽の宮川彬良さん、振付のスズキ拓朗さんの力をお借りしながら楽しくできたらと思っています。ミュージカルの立ち上げは大変ですが、素敵な方ばかりのカンパニーですので、それぞれの個性が混じり合った瞬間に素晴らしいミュージカルになると信じて、しっかり藻掻きながらも楽しんで創り上げたいです。私が演じるナース山岸も、原作の小説や映画とはまた違った独特の存在感を出せたらと思っています。
りょうコメント
映画「クワイエットルームにようこそ」に続き、ナース江口として参加させていただきます。無表情で機械的に話す無機質な江口にセリフはあるのだろうか、ましてや歌うなんて想像もつきません。リアルと笑いのバランスが絶妙で、且つ、スタイリッシュでかっこいい松尾スズキさんの舞台の世界に入ることができるのは嬉しくて楽しみな反面、不安で緊張しています。この作品の主人公のように私こそが隔離されてしまうのでは、という恐怖感。舞台に立ちながら、自分が正常なのか異常なのかという狂気を味わうことになるのかも。ご覧くださるお客さまにも不思議な感覚を味わっていただけるんじゃないでしょうか。とにかく楽しみながら挑みたいと思います。
秋山菜津子コメント
まさか「クワイエットルームにようこそ」をミュージカル化するとは! 「ふくすけ 2024-歌舞伎町黙示録-」もそうでしたが、新宿歌舞伎町にある THEATER MILANO-Za に合うでしょうね。松尾スズキさんが書く歌詞はとても面白くて素敵なので、今回も歌えるのが楽しみです。患者の一人・西野を演じますが、松尾さんの台本と歌詞と演出を素直に受け止めながら稽古の中で作っていけたらと思っています。いつも笑いが絶えない松尾さんの稽古場で、ミュージカル界で活躍されている方々や大人計画の皆さんをはじめとする心強いキャスト、そしてスタッフの皆さんと一緒に、多くのお客さまに喜んでいただけるミュージカルをつくり上げたいと思います。
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COCOON PRODUCTION 2026「クワイエットルームにようこそ The Musical」
2026年1月12日(月・祝)〜2月1日(日)東京都 THEATER MILANO-Za2026年2月7日(土)〜11日(水・祝)京都府 ロームシアター京都 メインホール2026年2月22日(日)・23日(月・祝)
岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場