畑岡奈紗が初日1打差7位からまさかの「78」 古江彩佳はキャリア初の2戦連続予選落ち

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 2日目(30日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇6829yd(パー72)

初のメジャー制覇へ首位と1打差7位につける好スタートを切った畑岡奈紗が「78」と崩れ、通算3オーバーで予選落ちが濃厚となった。

初日に100%を記録したフェアウェイキープ率が、この日は79%(11/14)に下がった。数字としては悪くなくても、「ティショットが思うようにいかず、ラフに行くとレイアップせざるを得ないというところもありました」。前半11番ではティショットを左ラフに入れ、2打目は90ydほど先のフェアウェイに出すだけ。3オン2パットでボギーをたたくと、12番でもスコアを落とした。

13番(パー3)から2連続バーディで取り返したが、後半はバーディなしの5ボギー「41」で大きく後退した。日没順延で12人がプレーを持ち越す中でカットラインに2打及ばず、8度目の全米女子オープンでは2019年大会以来、2度目の予選落ちが濃厚に。「下からあおるようなショットになってしまったので、修正しないといけない」と話し、3週後のメジャー第3戦「KPMG全米女子プロ選手権」(6月19日~/テキサス州フィールズランチ イースト)に向けて調整を急ぐ。

古江彩佳も89位から1バーディ、3ボギーの「74」で通算5オーバーと通過ラインから離れたポジションで終えた。昨年「エビアン選手権」で初制覇を遂げたメジャーの週末に進めなかったのは、2022年「AIG女子オープン(全英女子)」以来3年ぶり。直近の出場だった3週前「みずほアメリカズ・オープン」から2試合連続の予選落ちは日米ツアーを通じてキャリア初となり、「そんなに悪くもないけど、良い時にもかみ合わないという感じ」ともどかしい2日間だった。

この日のフェアウェイキープ率64%(9/14)は、シーズンで同スタッツ3位(83.46%)につける古江からすると物足りない数字ともいえる。「(2打目で)長いクラブを持たされるのに、グリーン周りに傾斜があったり。そういうところは難しさを感じる」

それでも前半14番(パー5)、15番とラフからのショットでチャンスを作ったが、パッティングが決まらず悔しそうにうつむいた。「きのうよりは良くはなったかなと思うんですけど、なかなかタッチとラインが合わなかった。たまにショットが左に行くミスがあったので、今後のために修正できたら」と話し、次戦へ切り替えた。(ウィスコンシン州エリン/谷口愛純)

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