Wソースカツ丼やブリ丼…福井県内の道の駅、名物グルメやお土産オススメは GW合わせ担当者直撃

 最長11連休のゴールデンウイーク(GW)が4月26日始まり、車で遠出を計画している人も多いはず。ドライブの途中に立ち寄る定番の一つが「道の駅」。福井県内では、敦賀市と池田町を除く15市町に計21施設が整備され、地場産品を生かした飲食メニューや土産開発に力を入れている。近年オープンした施設を中心に、いくつかの道の駅の担当者に楽しみ方を聞いた。

【恐竜渓谷かつやま】恐竜博物館コラボ商品めじろ押し

写真を拡大 恐竜コラボのオリジナル商品が並ぶ道の駅「恐竜渓谷かつやま」=福井県勝山市荒土町松ケ崎

 中部縦貫自動車道勝山インターチェンジ(IC)から約3分、県立恐竜博物館まで約10分の「恐竜渓谷かつやま」=勝山市荒土町松ケ崎。恐竜コラボにひとひねり加えたオリジナル商品は、子ども連れの大人世代にも人気を博す。

 火を吹く恐竜がパッケージを飾る「ファイヤーブレスカレー」は、大野市生まれの激辛調味料「ジョロキング」を使ったインスタントカレー。辛い物好きのスタッフも「本当に火を吹くくらい」と舌を巻くほどだが、挑戦者は後を絶たない。県内の酒蔵、ワイナリーとコラボした「ダイナソービール」と「恐竜ワイン」は贈り物としても選ばれる。

 レストラン「九頭竜テラス」のおすすめは、若狭牛メンチカツバーガーと水ようかんソフト。奥越名産の里芋を揚げた「里芋のりしおバター」も人気メニューの一つだ。

写真を拡大 直売コーナーには地元で採れた山菜も並ぶ=23日、勝山市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」

 この時期は、コゴミやタラの芽など採れたての山菜が直売コーナーをにぎわせる。道の駅を運営する第三セクター勝山市観光まちづくり会社の細川昌春さんは「ユニークな商品を楽しみながら、恐竜のまちのにぎわいを感じてもらえれば」と話している。

【蓮如の里あわら】ソースカツ丼食べ比べ

写真を拡大 多彩な食事メニューや限定土産品をそろえる道の駅「蓮如の里あわら」=あわら市吉崎1丁目

 2023年4月にオープンした「蓮如の里あわら」=あわら市吉崎1丁目=は、浄土真宗中興の祖、蓮如上人が開いた吉崎御坊の近くにあり、歴史の息吹を感じられる道の駅だ。

 「お食事処」からは北潟湖や鹿島の森(石川県加賀市)を望むことができる。特産のサツマイモ「とみつ金時」を使ったスイーツや、吉崎御坊に伝わる「嫁おどし伝説」の鬼面がデザインされたオムライスなどメニューは多彩。

写真を拡大 福地鶏と豚肉を使った2種類のソースカツ丼を食べ比べするセット

 いち押しは、あわら市で昨年開催された将棋の竜王戦の「勝負めし」をイメージしたセット。福井のブランド地鶏「福地鶏」と豚肉を使った2種類のソースカツ丼を食べ比べられる。おろしそばや地元産を中心としたフルーツも付き、ボリューム満点だ。

 「嫁おどしの肉付きの面」をモチーフにした酒まんじゅうは毎朝作りたての逸品。高齢化で作られなくなった菓子店の商品を別の店が引き継ぎ、数年ぶりに蓮如の里あわら限定で復刻した。僧姿と鬼の面に鎌を持った2パターンの市公式キャラクター湯巡権三(ゆめぐりごんぞう)をパッケージにデザインした商品群など限定品は多い。

 周辺には、吉崎御坊蓮如上人記念館や越前加賀県境の館もあり、散策を楽しめる。

【若狭美浜はまびより】嶺南の食魅力たっぷり

多彩な食の魅力を伝える店舗がそろう道の駅「若狭美浜はまびより」=美浜町松原

 美浜町のJR美浜駅前に立地する道の駅「若狭美浜はまびより」=同町松原=には、嶺南の食の魅力を伝える個性豊かな店舗がずらり。多彩な品ぞろえの直売所やカフェ、居酒屋にバーまであり、観光客だけでなく地元住民が集う場所になっている。

 海の幸を味わえるレストラン「メシヤハマビ」では、一口大のブリをとろろとたくあんであえてご飯に載せた鰤(ぶり)丼定食が人気。サバや穴子のせいろ重もおいしい。夜は居酒屋として営業し地酒も楽しめる。

写真を拡大 一口大のブリととろろとたくあんをあえた鰤丼定食。「メシヤハマビ」で提供する

 農林水産物直売所「みはまの市場」のいち押しは、隣接する観光農園「若狭美浜HAMABERRY」の採れたて完熟イチゴ。若狭湾産乾燥ワカメや、福岡のめんたいこメーカーと福井缶詰(小浜市)がコラボした明太王鯖(さば)もお薦めだ。武田元之代表(51)は「客を飽きさせず、毎日通いたくなる品ぞろえを」と話す。

 レインボーライン付近まで車で15分ほどの距離にあり、嶺南を巡る観光のスタート地点としても好立地。道の駅オペレーションセンター室長の木澤瑞季さん(33)は「昼も夜も店舗によっていろいろな楽しみ方ができる。目的に合わせて何度でも訪れてほしい」と話した。

⇒福井県大野市の道の駅「九頭竜」、恐竜の親子、冬眠からお目覚め

池田町の道のオアシス「フォーシーズンテラス」

ドライブ客でにぎわう「道のオアシス フォーシーズンテラス」=2024年11月、池田町志津原

 道の駅がない池田町には昨年4月、「道のオアシス」と銘打つ観光交流施設「フォーシーズンテラス」がオープンした。中京圏のドライブ客を中心に、好調な利用が続いている。

 岐阜県境の国道417号冠山峠道路開通に合わせ、町が整備した。約70台分の無料駐車場と、飲食や物販、観光案内を担うセンターハウスを備える。指定管理者のいけだ農村観光公社によると、昨年度の入り込み客数は約18万6千人だった。

 県内の道の駅と同様の設備を有しているように見えるが、何が違うのか。

 道の駅は1993年に始まった国の登録制度で、国土交通省のホームページによると▽24時間無料の駐車場やトイレを備える▽道路情報や観光情報を提供する▽市町村など公的な団体が設置する-などの登録要件がある。

 フォーシーズンテラスもおおむね適合するが、町農村政策課は「申請にかかる時間やコストを総合的に判断し登録を見送った」と話した。

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