ライオン、歯みがき行動で唾液のインフルエンザウイルス不活化能が向上することを確認
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【プレスリリース】発表日:2025年10月28日
世界初(※1)、歯みがき行動で唾液のインフルエンザウイルス不活化能が向上することを確認
ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、歯みがき行動により唾液のインフルエンザウイルス不活化能が向上することを明らかにしました。特に、口腔内の総細菌数が減少した人ほど、その傾向が顕著に認められました。このことは、日常の歯みがき行動を丁寧に行うことで口腔内の健康を維持し、さらには感染症リスクの低減にもつながる可能性を示しています。本研究は、歯みがき行動による唾液のインフルエンザウイルス不活化能の向上を世界で初めて明らかにしたものであり(※1)、2025年7月19日付けで英国歯科医師会が発行する科学雑誌『BDJ Open』に掲載されました。
※1 PubMed、医中誌WEBに掲載された原著論文に基づく(2025年6月23日 当社調べ)
*図は添付の関連資料を参照
■研究の背景
近年、各種ウイルスがもたらす感染症リスクが顕在化する中、日常生活における衛生意識が一層高まっています。口腔は感染経路の1つですが、唾液はウイルス不活化能をもつ様々な成分を含み、体内に侵入するウイルスに対する最初の防御機構として働いています。
一方、歯みがきなどの口腔ケアは、口腔内を清潔に保ち、口腔疾患の予防に寄与するほか、良好な口腔衛生状態の維持がインフルエンザの発症率低下と関連する可能性が報告されています(※2)。しかし、これまでの研究では、歯みがきなどの日常的な口腔ケアが唾液のウイルス不活化能に与える影響については明らかにされていませんでした。
そこで当社は唾液に着目し、歯みがき行動が唾液のインフルエンザウイルス不活化能に与える影響について、生化学的手法(※3)を用いて検証しました。
※2 Kawamoto M et al. Exploration of correlation of oral hygiene and condition with influenza infection. PLoS ONE. 2021;16: e0254981.
※3 Median Tissue Culture Infectious Dose (TCID50)法による唾液のインフルエンザウイルス不活化能測定、およびqPCR法による口腔内の総細菌数測定
■研究方法
歯みがき行動と唾液のインフルエンザウイルス不活化能との関連性を明らかにするため、20〜50代の健康な男女16名(う蝕・歯周病が無い方)を対象に調査を行いました。調査では、各被験者に歯みがきを実施してもらい(※4)、歯みがき行動前後の唾液を採取(※5)しました。その唾液を用い、歯みがき行動前後でのインフルエンザウイルス不活化能と口腔内の総細菌数を測定しました。
※4 唾液採取前日23時以降は食事と口腔清掃をせず過ごしてもらい、翌朝午前9時に5分間の歯みがきを実施。歯みがきには当社市販のハミガキ、ハブラシを使用。全ての歯の頬側、舌側、咬合面をまんべんなく普段と同様のブラッシング方法でみがいてもらい、10mlの水で口をゆすいでもらった
※5 インフルエンザウイルス不活化能の測定では口腔内から直接採取し、総細菌数の測定では洗口後に吐き出した液を採取
*以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
図
https://release.nikkei.co.jp/attach/698686/01_202510281227.png
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/698686/02_202510281227.pdf
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