涙の渋野日向子 来季出場権は“他力”ラストチャンスへ「出られるといいけど…頑張ります」
◇米国女子◇ロッテ選手権 presented by ホアカレイ 2日目(2日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6566yd(パー72)
プレーを終えた渋野日向子は、同組選手のホールアウトを待つ最終18番(パー5)のグリーンサイドでもう涙が止まらなかった。「73」で通算イーブンパー74位。1打届かず4試合連続の予選落ちを喫した。
1アンダー59位から午後組でのプレーは、バーディパットを決めきれないもどかしい滑り出し。チャンスを逃すうちに手痛いミスでスコアを落とす悪い流れを、この日も繰り返してしまった。6番でセミラフからのセカンドを引っ掛けて池に落とし、ボギーが先行。続く7番もガードバンカーから脱出に2打を要してダブルボギーをたたいた。「アイアンショットとかが、ちょっとタイミングがなかなか合ってなかった。左に行っちゃう場面とかも多かった」。前半でカットラインを見上げる展開になった。
8番、折り返して11番(パー5)で反撃のバーディを重ねた後も悔しい。キャディのディーン・ハーデン氏とカットラインは通算2アンダーまで上がると読み、「(あと)2つは行かなきゃいけない、17と18は獲らなきゃいけないと思っていた」という終盤。17番は2mほどの絶好機を右に外すミスパットで生かせず、18番も2打目が池スレスレの右ラフに飛んだ。左奥から勝負をかけた4打目のチッピングもカップ左横を抜けてパー。「ディーンも(雰囲気的に)すごく回りやすくしてくれた。どこか1個でも入ってくれたら…。(原因は)技術的なのが多いとは思いますけど、精神的にも全然ダメだし、やっぱりそれ以前の問題でもあると思うし…」
ポイントランキング102位から後退を強いられる見込みで、アジアシリーズ後の11月「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州ペリカンGC)が来季の出場権確保へのラストチャンスとなる。108人(推薦3枠)に絞られる試合で、今大会終了時点のポイントランクが出場優先順位として適用。エントリーが締め切られていない2日(木)の段階ではランク131位までフィールド入りしているものの、自力で切符を引き寄せることはかなわなかった。
「自分の結果次第だったら良かったと思うけど、みんなの結果を待たなきゃいけない。それはふがいない。出られるといいけど…頑張ります」。吉報を待ちつつ、スポット参戦する次週の国内ツアー「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」(10日~/静岡・東名CC)で少しでもいいイメージをつかみたい。「このままでも結果は出ないと思うので、考えながらでも、試合中は無心になれるように」。弱気を振り払うように自らへ言い聞かせた。
2025年 ロッテ選手権 2日目 渋野日向子 ハイライト
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