【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 夢を描けるライジングストック株に乗る!
こうなると、私たち投資家に求められるのは、もう一つの「目」になるのではないか。政治の動向を越えて、世界の潮流や技術革新の流れに目を向け、未来を明るいものにすべく、「国境を越える成長」を果たすであろう企業に投資する。これになる。たとえば 半導体、AI(人工知能)、脱炭素、医療などのテーマは、どんな政権であろうともその進化は止まらない。選挙後の日本に過剰な期待を抱くのではなく、自ら未来を読み、そこに乗る。これこそが、投資家としての「夢」の描き方なのじゃないか。こんな思いから、ライジングストック=上昇銘柄探しに気合いを入れて取り組みたい。
そこで、まずはユー・エス・エス <4732> [東証P]だ。中古車 オークション運営で圧倒的な強さを持つ企業。いまはあらゆる分野で中古品の販売が好調だが、自動車も例外ではない。オークションの開催が相次いでいる上に、同社自体も中古車買い取り店「ラビット」を運営しており、こちらも収益は堅調だ。しかも、株主還元にも積極的。26年3月期から28年3月期までの3カ年で総還元性向100%以上を目指しているほど。これは投資家の期待に沿うものであり、株価も当然期待が持てる。
画期的な新製品を開発したTOTO <5332> [東証P]も魅力的だ。便の硬さや量を計測できる家庭向けの便器を8月に発売するとのこと。便器内のスキャナーで便を計測し、専用のスマートフォンアプリで日々の便の状態を管理できるという。正直、スキャンされた便情報はあまり見たいとは思わないが、健康状態が分かるのだから、ウォシュレットを買い換える場合はスキャナー付きにしたい。病院、介護施設などは早速購入するのではないか。
国内不動産企業の中にも魅力的な銘柄がある。ロードスターキャピタル <3482> [東証P]だ。オフィスを取得し、リニューアルして売却するビジネスモデルで成長を続けており、ホテル事業も好調なので株も……となる。
オーソドックスな銘柄の中からも選んでおくと、建設機械世界2位のコマツ <6301> [東証P]がある。トランプ関税により収益が落ちるだろうとの見方が多く、株価は一時低迷していたが、いまは完全に立ち直りつつある。米国経済の失速懸念が薄らぎつつあることを考えると、株は続伸の確率が高いと見てよい。
半導体関連株では、オルガノ <6368> [東証P]になる。半導体業界に好材料が出現した。トランプ政権はエヌビディア<NVDA>とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>の中国向け半導体製品の対中輸出を容認する方針を表明した。中国側がレアアースの対米輸出を止めるという挙に出たことでやむを得ずの容認とはいえ、理由はともかく半導体関連株には支援材料となる。
2025年7月18日 記 株探ニュース