子供の頃はちとキツかった…『ドラクエ7』マリベルの魅力にようやく気づいた大人たち(1/2 ページ)

「早すぎたツンデレ」と評される『ドラクエ7』のヒロイン「マリベル」、その再評価の流れは本物のようです。発表された『Reimagined』での描写に期待の声が高まっている様子もうかがえます。

「『ドラゴンクエストVII Reimagined』 アナウンストレーラー」より (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX (C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

 マグミクスは2025年8月27日、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』発売25周年への反響を受け、「『やっとわかったの?』25年で不人気ヒロイン返上か『ドラクエ7』マリベルに推しの声」と題した記事を配信、これに多くのコメントが寄せられました。

 記事でも再評価の波が来ている点に触れていましたが、「大人になってから良さに気づいた」といった声が多く見受けられます。「中2のころは嫌いだった。大人になってやってみたらマリベルめっちゃ可愛かった」「当時ツンデレが最先端過ぎたかな?」といった体験談が相次いで寄せられていました。

 一方で、当初からマリベル推しだというファンからは「(昔から)マリベルが救いって言ってる人も多かった。鬱屈とした展開の中でも言いたいことを言ってくれるから気持ち良い」という声も。重厚でやや暗めな展開の多いストーリーの、中和剤としての役割が評価されていたというわけですね。

 考えてみると当時は、「ツンデレ」という言葉すら存在していない時代でした。キャラクターのひとつの類型としてはそれ以前から見られたものの、現在のように広く認知されたものとはいえず、当時はまだ理解されにくいものだった、ということはいえるかもしれません。

 さらに、発売から25年が経過し、当時10代だったプレイヤーは現在30代後半から40代前後となっています。「親になった今」「社会人として」といった立場の変化からも、マリベルの言動に隠された思いやりや責任感が読み取れるようになった、ということもあるのかもしれませんね。

●『Reimagined』でふたたび脚光?

 そうしたなか、2025年9月12日にリメイク作品『ドラゴンクエストVII Reimagined』が発表され、マリベルは再び大きな注目を集めています。

 新たに採用された「ドールルック」グラフィックと、声優の悠木碧さんによるボイス実装で、SNS上では「マリベルがめちゃくちゃ可愛くなってる!」「イメージにぴったりすぎる!」といった期待の声が相次いでいるようです。同様に、「あの毒舌セリフに声が付くのが楽しみ」「まさに早すぎたツンデレを体現してくれそう」といったような、時代が追いついたことを実感する投稿も多数、見られます。

 ちなみに悠木碧さんのマリベル役は、『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』(2016年)以降の外伝作品からの続投で、「(外伝作品で)解釈一致派だったけど、これで答え合わせができるな」との声も。

 シナリオ再編による、ツッコミのキレや立ち位置の変化を心配する慎重な声も聞かれました。それだけマリベルというキャラクターがファンに深く愛されている証拠、ともいえるでしょう。

 ビジュアルについてはネガティブな声もあるようですが、かつてほどの勢いは見られません。さらには、そうした声すらもマリベルの流儀、すなわち本音の裏返し発言とみなす風潮もあるようで、もはや愛の深さに誰も彼もが溺れている状態ともいえそうです。やっぱみんな好きなんじゃん、マリベル!

(マグミクス編集部)


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