FRB、全ての可能性にオープン 利上げも排除できず=クック理事
米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は3日、金融政策の見通しの一環として利上げの可能性を排除することはできないとの考えを示した。2012年4月撮影(2025年 ロイター/Joshua Roberts)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は3日、金融政策の見通しの一環として利上げの可能性を排除することはできないとの考えを示した。
クック氏はシンクタンク外交問題評議会(CFR)での講演に先立ち、「金融政策に関してはあらゆる可能性にオープンでなければならない」と指摘。金利見通しについて「関税がどのように作用するか分からないため、(金融政策に関して)あらゆるシナリオが考えられる」と語った。
クック氏は講演で「米経済はなお堅調と見なしているが、不確実性が高まっていることが物価安定と雇用の双方に対するリスクになっている」とし、「貿易政策の変更で経済に影響が出始めている兆候が見られ、経済活動の拡大ペースは昨年から鈍化する」と予想。「現在のFRBの金融政策スタンスはさまざまな展開に対応するのに十分な状態にある」と語った。
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