メキシコ市長の側近2人が銃撃され死亡、「法の裁きを」と大統領
Carolina Millan、Andrea Navarro
- 5年前のメキシコ市治安トップ襲撃以来、政界を最も揺るがす事件に
- メキシコ市と連邦政府が事件を捜査-犯行動機は現時点で不明
メキシコ市のクララ・ブルガダ市長の側近2人が20日に銃撃を受け、死亡した。5年前に麻薬カルテルが関与しているとみられる武装集団が同市の治安トップを襲撃した事件以来、政界を最も揺るがす襲撃事件となる。
死亡したのはブルガダ氏の私設秘書を務めるヒメナ・グスマン氏と顧問のホセ・ムニョス氏。メキシコ市ベニート・フアレス区の交通量の多い交差点近くで、バイクに乗った男に至近距離から銃撃された。
地元メディアが投稿した映像には、自動車やバスで混雑した通り沿いの縁石が血に染まり、黄色いテープで封鎖された現場が映っていた。
前メキシコ市長のシェインバウム大統領は、地元政府の声明を読み上げる形で事件を発表。定例の記者会見で犯罪対策の成果をアピールしている最中に突如として伝えられた。
シェインバウム氏は「犯人は逮捕され、法の裁きを受けなければならない」とし、同市および連邦政府が事件の捜査を行っていると述べた。
メキシコ市の声明では、市長が標的だったかどうかについて言及されていない。ブルガダ氏は会見で、市政府は深い悲しみに包まれているとし、捜査当局が必ず犯人を特定すると約束した。犯行の動機については現時点で明らかにされていない。
メキシコ市でヒメナ・グスマン氏とホセ・ムニョス氏が殺害された現場(5月20日)
原題:Mexico City Mayor’s Aides Shot Dead in Fresh Jolt to Nation(抜粋)
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