トランプ氏、イスラエル・イラン紛争への対応を2週間以内に決定へ
[ワシントン 19日 ロイター] - ホワイトハウスは19日、トランプ大統領が今後2週間以内にイスラエルとイランの紛争に米国が介入するかどうかを決定すると発表した。
米ホワイトハウスのレビット報道官はトランプ大統領のメッセージを引用し、「近い将来、イランとの交渉が行われる可能性がかなりあるという事実に基づき、今後2週間以内に対応を決定する」と述べた。
レビット氏によると、トランプ大統領はイランとの外交的解決を追求することに関心がある。最優先事項はイランが核兵器を取得できないようにすることだという。
また、米当局はイランが核兵器の取得にこれほど近づいたことはかつてなかったと確信しており、そのような兵器を製造するには「わずか2週間」しかかからないと述べた。その上で、いかなる合意もイランによるウラン濃縮を禁止し、核兵器開発能力を排除するものでなければならないとした。
トランプ大統領がイランへの攻撃について議会の承認を求めるかどうかについては明言を避けた。
トランプ大統領は、迅速な外交的解決を提案したかと思えば、米国がイスラエル側で戦闘に参加する可能性を示唆したりと、世界を当惑させる発言を行ってきた。このため、強硬派の伝統的共和党員と、党内でもより孤立主義的な人々の間で亀裂が生じている。さらに、トランプ大統領は大統領に復帰してからの5カ月間、ロシア・ウクライナ問題や関税などを巡り一連の期限を出したものの、その期限を延期するなどしただけだと非難する声もある。
民主党のクリス・マーフィー上院議員はXで「イランと戦争をするのは最悪の考えだと思うが、『2週間』という話は誰も信じない」と一蹴。「トランプ氏はこれまで何度もこの話を使って、自分がしていないことをやっているかのように見せかけてきた。アメリカを弱く愚かに見せるだけだ」と述べた。
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