明日10日は夜空を見上げよう 関東など広範囲で「きぼう」観測のチャンス
明日10日の夜は、国際宇宙ステーション(ISS) /「きぼう」が日本の上空を通過します。時刻や観測のポイント、気になる明日夜の天気をまとめました。
明日10日の夜に、日本の上空を国際宇宙ステーション(ISS) /「きぼう」が通過します。 国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。 上の図は「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。午後7時5分頃から観測のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは、西日本から東日本で4分前後の所が多くなっています。沖縄から東北にかけての広い範囲で「◎」や「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。北海道では「△」と、天気次第ではありますが、見ることができそうです。ただ、「きぼう」が高度の低い所を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。
明日10日の夜、「きぼう」の観測に適した天気となりそうなのが、沖縄や九州から関東にかけて。広い範囲で晴れるでしょう。ただ明日夜は冷たい北風が強まり、寒く感じられるところもありそうです。暖かくして観測をお楽しみください。 東北や北海道では太平洋側を中心に晴れるところが多くなりそうです。日本海側の地域は低い雲が広がりやすいですが、雲に隙間はありそうです。その隙間から観測のチャンスはありそうです。
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。 ① 晴れていること ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。 ② 自分の上空をISSが通過すること ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。 ③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
日本気象協会 関西支社 石井 元樹